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【燃える花のように】音柱・宇髄天元だ人間様を舐めんじゃねぇ!【鬼滅の刃】
- 1 名前:宇髄天元 ◆udzuWj8M 投稿日:2023/07/17(Mon) 00:00
-
ここは鬼殺隊音柱・宇髄天元、またの名を派手を司る祭りの神により開設された屋敷だ。
位置づけとしては総合・水屋敷の『はなれ』となり、総合とは相互関係の元開放され
話し合いが生じた際や行事など企画がある場合、屋敷間にて越境し言葉を交わすこともある。
規律にしっかりと目を通して活動せよ、追加項目あり。それじゃ宜しく頼むわ。
◇◆鬼殺隊・隊律一覧◆◇
壱・隊員同士の私闘を禁ずる
弐・屋敷を荒らす鬼並びにそれに与する者は除隊処分とする
参・異世界からの越境行為を禁ずる
肆・名無し隊員同士の過度な会話は謹むべし
伍・所属隊士(キャラハン)として参加希望者は>>2へ目を通すべし
尚、鬼舞辻に与する鬼の参加は禁止とする
陸・身分証(トリップ)の携帯は
『鬼滅の刃』の登場人物にのみ許可する
漆・所属隊士が忠告した際は留意すべし
小説のような物語や独白などによる自己満足な文章
個人的な思想論などは反応に困る為控えるべし
捌・削除依頼は所属隊士に一任すること
玖・稽古志願者が多いなど、状況に応じて質問の受付を停止する場合あり
◇◆避難所◇◆
http://www.10ch.tv/chat/chat.cgi?mode=0&submode=5&chatid=narikiri_charaneta&roomid=803976413
◇◆前屋敷◇◆
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi/narikiri/669820650/
- 750 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/16(Tue) 23:45
- たのもう!煉獄さん手合わせ願いたい!
ところで煉獄さんの苦手なものってなんですか?
- 751 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/17(Wed) 18:43
- 宇髄さんは隊士が誰も見た事無い
炎の呼吸 陸、漆、捌ノ型を見た事有ると聞いたが本当?
- 752 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/04/19(Fri) 00:33
- >>729-730
へぇ?四月四日はあんぱんの日とはなァ、なんでそう制定されたのか、
その辺は派手に気になるわな、日本全国どこでもあんぱんの日となればさ。
――――1875年に制定されてただと?!明治八年…俺等が知らんだけだったとは!
しかも>>730が言う、木村屋が花見をする天皇に桜の塩漬けのついた
桜あんぱんを献上したのがきっかけだってんだから驚くわ。
煉獄も好物だっていうからさ、この屋敷の茶箪笥には時々それがあるんだが、
天皇にも好まれた味と知れば、一口一口味わって食うとするか!
―――ん?そんな地味にチョビチョビ食うなって?
だあれがチョビチョビ食うかッ!俺様のあんぱんの食い方は豪快だわッ!
一度に二個は余裕で食えるぜ、当たり前だわ!!飽きることは全くねーな!
つーか、話は戻るが、天皇に献上する桜あんぱんの塩付けの桜はな、
奈良は吉野山に咲き誇る、八重桜の花弁を塩付けにしたものだという。
案外俺は此の季節、桜茶も好んで飲んでいるんだが吉野山の桜は香りが良いと思う。
未来が花開くようにと願いが込められた茶なんてめでたくて派手派手だろうが。
そろそろ八重桜も開花する時期だ、皆で桜を摘み茶でも作ってみるか、ハッハッハ!
>>736
恐ろしい恐ろしい、と抱く思い込みが妖怪や幽霊を誘き寄せるって聞くぜ。
昔から幽霊は脳で見る、とも言われていてな、信じてしまえば信じる程、
超常現象のように見えちまう錯覚が生じるんだとさ、まァ俺様の場合、
俺自身が神だからな、幽霊だ恐ろしい現象だので震え上がる立場にはないのさ。
それでも、某屋敷の屋根裏で見た、黒髪で白衣着物のオンナは本物に見えたが…
まァ、疲れとかも関係するなら、それが原因で変なものが見えたんだろう。
――――と、エレベェタア?
ハッハッハ、俺も一応は知ってるわ、確かに箱が動いて人を運ぶが、
中に入った人が見えて居なくなるだと?!そんな馬鹿げたことがあるか、
いや…まさか…… 血 鬼 術 で は な い よ な ?
万が一そうであっても、そうでなくても、一応鬼殺隊が警戒している
地域にあるエレベェタアだからなァ、一度目を通してもいい案件だ。
よし、いいぜ、俺も担当地区に出る前に行ってやるよ。
箱に入った途端に支えとなっている紐を切断し、落下することになったらな、
衝撃を受ける前に空中へ飛べ!大きな損害は防げんじゃねーかと思ってるぜ!
ワッハッハ、俺って天才だわ!!
>>739
取り敢えず浅草十二へ来て見たものの、今日は箱の保守点検じゃねーか。
しかも終日ときたもんだ、ここに来た意味ねーっての。まあお前は元々籤運悪いしな、
こんなこったろうと思ってたわ。まァいい、愚痴っても仕方がねーからな、ほれ。メシでも食ってくぞ。
実は俺の知り合い>>739の名無しが此処浅草十二に店をだしたって話をきいた。
なんでも見事な洋食を出す店だって話だが――――おお、ここだここ!
よう名無し!派手を司る祭りの神が開店祝いに駆けつけたぜ、感謝しろ!
ハッハッハ、華やかな色男が入店すれば、あっという間に主婦の皆さんが集まるってもんよ。
俺を店先の席に誘導しな、長蛇の列ができる店に変えてやるわ!!
注文するのはお前がおススメの料理だ、店主の勧めなら間違いねェだろ!なァ!
>こちら春キャベツとアンチョビのパスタになります
おおッ、流石におススメは出すのが早いなッ!
春キャベツと鰯の塩漬けのパスタ………人生初お目見えの料理だが、
見た目が派手で良いじゃねェか!トマトソースの真っ赤なモンしか食った事ねーが、
これはもう…酒飲みが喜んじまうスパゲッティだな!いいな、派手派手だ!!
鰯の塩漬けなんぞ酒の肴になるしかねーしな、こりゃありだな、あり!!
嫁にも食わせてやりたいからさ、奥さんッ!これと同じのを三つ持ち帰りで頼むわ!
偉いよく食う嫁さんなんですね?いやァ?俺の嫁は三人いるが皆それなりよ。
――――ん?確かに嫁は三人だ、んな吃驚するようなモンでもねーだろ、ハッハッハ!!
- 753 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/04/19(Fri) 00:35
- >>740
どういう未来だ、ワッハッハ!!
不死川が咄家になるとは斬新な転職先だな、脳味噌爆発するかと思ったぜ!
猗窩座ってのが育手っつーのは聞き捨てならんが、鬼にも噺の面白さなんか理解出来んのかねェ。
不死川と猗窩座ねェ、大喧嘩が始まるだけのようだが、まァ、未来の話か。
そんな未来もある、とすりゃ、ははは、今この時に命を懸けて戦うのも悪くはねーか。
ああ?だってそうだろ、鬼だった猗窩座が転生して、更に不死川が弟子入りを
してるってことは、鬼なんぞいねー世の中になってるってことだろ?
これが嬉しいと言わなかったらどんな感情なのか教えて欲しいわ!
人間てのは生き続けるってことに、多少の意義がないとつまらねェもんなんだよ。
つまらん世の中に生きていたとしたら、俺はどう過ごしていくんだろうな。
まァ、一度は挫折も絶望も経験した身だ、這い上がり方も知ってるからな、
お前から教えられた未来を楽しみに、鬼殺隊の元音柱としてド派手に生きてみせるさ。
不死川の噺を笑って聴ける世に思いを馳せるか、なァ、相棒!
>>743
鴉以外で好きな鳥!!
そりゃあ派手を司る祭りの神が好むといえば…
孔雀だな!孔雀だろ、知ってるかお前糞派手な鳥だぜあれは!!
大昔から日本にはいる鳥だ、翼を広げたその派手で美しい様は、
どっかしらで一回くらいは見たことあんじゃねェか?
あれは分光に由来する発色現象である、いわゆる創造色でな、
親戚のようなもんでいうと、シャボン玉のあのゆらめく虹色は構造色だ。
孔雀の羽も基本は茶色なんだが、光の反射や見る角度で青や緑に見えるとか。
実在しない色が見えるなんてな、存在自体が尊いっつーかさ、
まるで忍者のようで派手だろ思うだろ!忍びもその姿を消して、
まるでその場にいないようにしてるからな、ワッハッハ、やはり孔雀は俺だな!
今日から俺のことを孔雀王子と呼んで貰っても構わない。
ハッハッハ!通り名が増えるだけだからな、それも男の勲章ってもんだわ!
>>744
どんな夢みてんだよ、各国の超人が集まる世界とか……
まるで俺と悲鳴嶼さんが大活躍してる世界線じゃねェか、派手でいいねェ!
ん?悲鳴嶼さんじゃなくて不死川が俺の仲間?ラーメン屋にでもなってるのか?
まァ、俺の身体にフィットした甲冑なんて、どこで用意したのか…あ?
多分俺、宇髄天元の方が体格はいい?体格だけじゃねェ!顔面も俺の方が良いだろ!
……ああ、でもダメだな、不死川のラーメン屋が気になって気になってなァ。
アイツ、おはぎを上手に作れる噂が流れたと思えば、麺もうてるとかさ、
一体どっちの方向に進みたいのか分からんな。ちょっぴりドイツの味がする?
ちょっと言ってる意味が解らんが、そのうち風屋敷にでも押し入って、
御馳走でもして貰うか、柱稽古前で不死川も暇だろうからな、ハッハッハ。
しかし、牛の忍獣か、煉獄家の虎のように活躍してくれろうではあるな。
任務に出てねェ時は嫁の手伝いで田んぼやるとか、むっ、マジでそれ良いな!
よし、ちょっと牛買って来て仕込んでみるか!おおい!町に牛買いに行くぞォ!!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
待たせてて悪かったな!ここからまた通常営業へと戻らせてもらおうじゃねェか!
気がついたら桜も散って、よく目を凝らせば新芽の先に緑色の膨らみがみえる。
良い季節になってきたな、鰹、タケノコ、たらの芽と酒の美味い時期だわ。
さァ、こっからはド派手に行くぜ!!
- 754 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/19(Fri) 07:53
- 例えば鬼だと思って切りかかったら、猪だったことなんてありますか?
そういう時はそのまま駆除しますか?
- 755 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/19(Fri) 09:07
- お2人共同任務だったって聞きましたけど首尾はいかがですか?
- 756 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/20(Sat) 11:16
- 英文法の本で英語を勉強中、
「Is it natural for the strong to protect the weak?(強者が弱者を守るのは当然なんでしょうか?)」
という例文を実際に目にしたが、もしや猗窩座が監修でもしていたのだろうか?
- 757 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/04/21(Sun) 23:18
- >>745
納豆スパゲッティ食うのは人外だっていいてーのかお前は、そりゃ心外だぜ。
この派手を司る祭りの神、宇髄天元さまはなァ、スパゲッティどころじゃねェんだよ!
匂いを嗅げば誰もが振り向く国民食、カレーに納豆をかけて食ってやったわ!
ああ?カレーに納豆とか馬鹿なのかだって?!
んなワケねーだろ、最高だ、こんなに美味い組み合わせは他にねェんじゃね?
俺は本気だ、舌も味覚も壊れてねーよッ、お前も騙されたと思って食ってみな。
ああ、コツというか要点と言うか、ソレはカレーに混ぜ込まないコトだな!
納豆自体はうまいからな、嫌いではないんだがどうもあの糸が曲者でな。
俺達忍びの七つ道具のひとつ、蜘蛛の糸のようで掻き混ぜすぎると何故か
全身に撒き付く気がしてたまらん。いや、別に納豆の糸が全身に絡まっても、
なんも困らんけどな。だが、顔にふわふわ引っ付くのは俺の美学に反するぜ。
ん?言ってる意味が解らん?理解しなくていい、寧ろ全身で感じるがいいぜ。
>>746
>納豆には砂糖をいれると糸がいい感じになるよ
ってオイ!!いやいやいや、お前はこの俺の話を聞いてたのか!
さっきから俺の横で熱心に話聞いてる風だったが、やっぱただ聞いてる風だったのか!
俺も生まれて二十三年、いろんな場所で情報収集、諜報活動もやってたワケ。
その辺の居酒屋やら人の集う会合にも出向いて…地味に活動してきたからな、
納豆に砂糖を入れてかき混ぜると、エグイくらい糸が発生してネバネバになるのよ。
で、派手に納豆菌が活発な活動をして糸が真っ白になって派手に粘るッ!!
食ったらそのまま歯磨きしねーと糸だらけだ、華やかな色男が納豆の糸まみれじゃ
全国の鬼殺隊推しの奥さん方が悲鳴を上げちまうからな、身だしなみも大事だろうが!
まァ、さっき食ってみたが砂糖を入れる方法もうまくてよかった。
他に納豆に入れるとうまいのがあるなら、話しの種になるし教えて欲しいとは思うわ。
>>750
ワッハッハ!よく来たな名無し!今しがた煉獄が道場に入ったからなァ!
手合せしたいなら声を掛けてみろ、身体を温める目的にでも立ってくれると思うぜ。
―――――って、何?煉獄の苦手なもの?
そんなの知ってても教えてやるか!そういうのは自分で探って判断するモンなんだよ!
大体…あいつに苦手な物があると思うか?得意でないのは女関係くらいだろって、
そりゃ俺以外の柱全員に当て嵌まることか、揃いも揃って朴念仁だらけだしなァ。
いい年した上官が所帯持ってねーのは勿体ねェとは思うがね。
と、そうは言っても掲げた目標に突き進む精鋭ばかりだ、鬼舞辻無惨との
最終局面も見えてきたし、戦いの末には明るい未来も考えられるってもんだな。
半分興味本位、半分本気であいつ等の行く末は派手に見届けたいとは思ってるさ。
とまあ、話しが脱線したが、お前は相手をよく観察し、僅かな動作の隙間、
呼吸の律動、動きだの癖、その辺を把握した先にお前の求めるものがあるかもな。
俺にゃ保証は出来ねーけどさ。ま、頑張ってみろ負けるとは思うけどな、ハッハッハ!
>>754
俺様は耳が良いし、大体にして気配も人と獣とでは全く異なるしな、
間違ったことなんてねーよ、ハッハッハ!しかしながら猪ってのはな、
猛獣扱いになってるもんで、あまり甘くはみねー方が良いと思うぜ。
俺や嫁に突っ込んで来たらそのまま息の根を止めるが、お前や他の隊士に
突っ込んで行ったらド派手に自己責任で処置して良いと思うわ。
猪に関しては…うさぎ税、犬税のようなもんもなかったし、畑も荒らすし
ドンドン駆逐してやってもいいんじゃねェかァ…その後どうしたら良いか
対処に困るし、ウチの猪も激昂するかも知れんから、極力山に、
生きたまま返してやるのが色男だと思うわ。なんてな!
とはいえ、猪突猛進ってのが先行してるんで、前方にしか走って来れないと思われがちだが、
急な方向転換、急停止、目標の変更も余裕で出来る。
素早く回り込んで追い打ちも掛けて来る頭の良さもあるからなァ、
油断してると酷い目に遭うとは思うわ。
俺様の様に速さを得意とし、斬撃の重さがあれば一発で仕留める事は可能だがな!
お前はそれに出会わんようにするしかねーと思うぜ。
- 758 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/22(Mon) 20:56
- >>739
やあ親父さん!相変わらず繁盛しているな!少し内装が変わっただろうか!!
早速だがカキフラ…は終わったのだったな。
ではハンバーグ定食を頼む!前に食った、目玉焼きを乗せたアレだ!
む、いや待てよ…隣の席の客が食べていたオムライスも気になっていたんだ。
今日はそちらにするか…いや、この店はカツレツも評判だったな。
ライスカレーという選択肢も捨てがたい…うーん…
むむむむむ…
うむ!決めたぞ!今日は親父さん!貴方のオススメを頂くとしよう!!
迷った時は、その道を極めた者に判断を委ねてみるのも悪く無い。
思わぬ出逢いがあるやもしれん!!
《こちら春キャベツとアンチョビのパスタになります》
ありがとう!!
ほう!これが!店主一押しの春キャベツと……何が何だったか。
…すまんがキャベツしか聞き取れなかった!!もう一度言ってくれ!!
なるほど、最近はこのような洒落た料理が流行っているのだな!
見た目は白い蕎麦のようだがこれも洋食だろうか!
ん?伊太利亜料理?はて、つい先日まで此処は洋食店ではなかったか。
改装した?なんと!通りで店の雰囲気がまたガラリと変わったわけだ。
おっと、喋っていては折角の料理が冷めてしまうな!早速頂くとしよう!
ズゾゾゾッ
うまい!うまい!!うま
む、伊太利亜料理は静かに食うのがマナー?
それは失礼した!慣れていないもので!以後気を付けるとしよう!!
…ちゅるるる
………………。
もっもっもっ
………………。
>>740 >>744
うむ!なるほど!
どれも斬新だな!はっはっはっはっ!!
しかし前に聞いた話では、未来の不死川は白黒の熊の着ぐるみを纏い
遊園地で小さな子供たちに笑顔と風船を配る手伝いをするのではなかったか。
青い狸の着ぐるみを着た仲間と熱き友情を育むのだろう!実に微笑ましいな!
噺家の不死川にも興味はあるがな!
あの声色で怪談噺でも聞かせれば、たちまち人気が出そうだ!
不死川の育手というのは想像し難いが、上弦の参もよく口の回る鬼だったからな。
この先、人として生まれ変わる事があるのなら、今度はそれを長所として生かして欲しいとは思う!
鬼になるつもりは毛頭無いが、寄席の誘いならば検討しよう!
うん?拉?英雄?
拉?作りがとてつもなく上手い料理人なのだろうか。
或いは、歴史に残る偉大な拉?を作り上げし時代の先駆者か。
何れにせよ、各国の料理の達人らが集う決戦の場というわけだな!実に興味深い!
しかし宇髄!君、流石に西洋の甲冑姿で料理というのはちょっとどうかと思うぞ!
味見が出来ないじゃないか、せめて武士の鎧兜にしておくと良い!
ん?牛が強い?そうか!俺はどちらかと言えば牛肉よりも魚の方が好みだな!わははっ!!
−−そうだな、時にはこうして未来の世界へ想いを馳せるのも悪くない。
もしも本当に輪廻転生というものがあるのならば
例え今この時をどのような姿で過ごしていようとも
誰もが皆、新たに与えられた時間を無限の可能性の中で生きて欲しいものだ。
老いるからこそ、死ぬからこそ
永遠でないからこそ、何かに懸命に打ち込む人の姿は等しく尊く美しい。
そうだろう、相棒。
>>743
うーん、鳩も雀も好きだが、強いて言うなら梟だろうか!
何度か任務で森へ入った時に見かけた事があるんだが
あの大きな体で、月の光を浴びながら音無く羽ばたく様が美しくてな。
主に夜に狩りへ出かける様といい、我々鬼殺隊士にとっても何だか親近感が湧くだろう?
前に時透から、俺の顔が梟に似ていると言われた事があるが
飛ぶ様はどちらかと言えば音柱を彷彿とさせるな!
−−ん?孔雀王子と呼べ?
それは構わないが、良いのか宇髄。
聞くところによると、孔雀の派手な飾り羽は繁殖期を過ぎれば全て抜け落ちてしまうらしいぞ?
やはり梟の方が良いんじゃないか!梟将軍と呼んでやろう!はっはっはっ!!
- 759 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/22(Mon) 20:57
- >>745
うむ!スパゲッティなら俺も知っているぞ、つい先日食ったばかりだからな!
音を立ててはいけないハイカラな料理だ、食うのに随分とコツがいる!
洒落ていてとても美味かったが、俺はどちらかと言えば思い切り豪快にすすれる蕎麦の方が好みだな!
−−ん?ハイカラなだけじゃない、スパゲッティはもっと奥が深い食い物だって?
ほう、それは興味深いな!例えば!
《納豆スパゲッティ》
す…スパゲッティに…納豆だとッ!!
日本の朝食の定番の一つ、納豆をあのハイカラな料理に混ぜるのか!
いや、否定はせん!人の好みと言うのは千差万別だからな!
はっはっはっはっ…なに、試しに食ってみるかって?
いや俺は結構だ!納豆は白米にかけて食うに限る!なあ宇髄、君もそう思うだろう!
《>>757 カレーに納豆》
ら…ライスカレーに納豆だとッ!!?
ちょっと癖が強すぎる!!
《俺は本気だ、舌も味覚も壊れてねーよッ》
そうか!だが俺も本気だ。
何度でも言おう…
納豆をかけるなら白米一択だッ!!
《お前も騙されたと思って食ってみな。》
いや!だから俺は結構で…あ、こら!近付けるんじゃない!
む、むうぅぅぅ…
ぱくっ…もっもっもっ
う ま い ッ ッ ! ! ! !
>>746
−−ドドンッ
本日君たちに集まって貰ったのは他でもない!
これより、『納豆は白米派』による緊急会議を行うッ!!
文明開化以降異国より様々な文化が入り込み、ハイカラという言葉が定着して久しい。
我々に馴染みの深い和の文化と、西洋諸国による新たな異文化
これらを融合することで、衣食住をより良いものへと発展させていく…素晴らしい事だと思うッ!!
しかし!納豆とはある意味日本人の魂!食卓に無くてはならない日本の心だ!
ならば納豆の真価を発揮すべく、共にあるべきは同じく日本の魂!白米だと俺は思う!
−−なに、納豆スパゲッティに納豆カレーどちらも美味そうに完食していただろうって?
そうとも!言い逃れはすまい、確かに美味かった!だからこそ!
かの黒船に対抗すべく、ここで改めて君たちに問いたいのだ!
納豆ご飯を、更に高みへ引き上げるための食材を!!
−−葱?
うむ!ネバネバとシャキシャキ、それぞれの食感が楽しめる!米との相性も良いな!
−−卵?
なるほど!濃厚な卵と納豆の組み合わせに間違いはないな!腹持ちも格段に良くなる!
−−鰹節?
和の食材の掛け合わせと言ったところか!香りと風味が食欲をそそる!見事だ!!
他にはないか!
む、そこの君!何か言いたげな顔をしているな!遠慮なく声を上げると良い!!
《納豆には砂糖をいれると糸がいい感じになるよ》
なんと!それは初耳だ!!
美しく輝くホカホカの白米に、美しく糸を引く納豆!これぞ正しく日本の朝ご飯!
うむ!今こそ黒船に和の底力を見せてやろう!名無し少年、指南を頼む!
砂糖はどれだけ入れれば良い!混ぜる回数はどのくらいが最適だろうか!力具合はッ!!
−−−−−−
随分と待たせてしまってすまない!
次回で追い付く心算だ、申し訳ないが今暫くお待ち願いたい!!
それではまた!!
- 760 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/24(Wed) 18:53
- 宇髄推しの女「嫁三人なら四人目いけるのでは?」
- 761 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/25(Thu) 11:37
- (東京でもハイカラ中のハイカラ、伊太利亜(イタリア)料理を専門に出す店)
こちらホタルイカと菜の花のパスタになります
- 762 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/25(Thu) 20:48
- ここの宇髄さんはなんとなくドラえもん的な要素があるように思える
- 763 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/26(Fri) 19:54
- >>750
やあ!よく来たな道場破り!待っていたぞ!
喉は渇いていないか!中で茶でも飲んで行くと良い!!
…ん?歓迎してどうするんだって?
ふむ、そういうものか!では気を取り直してもう一度!!
《たのもう!煉獄さん手合わせ願いたい!》
よもや!道場破りめ、この煉獄が成敗してくれよう!!
さあさあ、どこからでもかかって来い!!
《ところで煉獄さんの苦手なものってなんですか?》
うむ!そうだな!
なるべく万遍なく鍛えるようにはしているが、強いて言うなら走力と腕力だろうか!!
記録も然程目立つものではないし!更なる鍛錬が必要だと思っている!!
…………んっ?
敵に弱点を知られてしまったぞ!君なかなかやるじゃないか、はっはっはっはっ!!
それで!何で勝負を付けようか!やはりここは互いの剣の実力が問われる、一対一の打ち合
−−なに、腕相撲勝負だと!?
持参したその立派な刀は使わないのか?随分と重そうだが
…何がなんでも腕相撲が良いと?なるほど!ならば仕方がないな!!
では早速始めようか!道場の看板をかけて、いざ尋常に勝負ッ!!
スウゥゥゥゥゥッ
ガシッ
むんっ
−−ズドォォォォォン!!!
…シュゥゥゥゥ……
うむ!勝負ありだな!!
話が違う?ああ、不得手だという話か!
なに、嘘は付いていないぞ!確かに然程良い記録は残せなかった!
柱の中で、の話だがな!!はっはっはっはっ!!
>>754
ないな!!
鬼と思い切り掛かったものの本体ではなかった、という経験ならあるがな!
とは言え、対象が鬼であることに変わりはない!
むしろ鬼と猪の区別すら付かぬようでは、夜間の戦闘など到底出来たものではないだろう。
月の光すら届かない闇の中で、音と気配のみを頼りに刀を振るうこともあるんだ。
動くものを手当たり次第斬り伏せていては、守るものも守れまい。
ところで名無し少年、君の質問を聞いて一つ気になったことがあるのだが
猪の肉というのは、美味いのだろうか!!
さくら鍋ならば前に食ったことがあるが、ぼたん鍋はまだ無くてな。
話に聞くところでは、存外クセがなくて食べやすいらしいが
この辺りで良い店を知っていたら是非教えてくれ!何事も経験だからな!わはは!!
>>756
口調が全く違う!!
あの鬼は、その日本語訳のように相手を慮ることなど一切ない
力こそが全てだという、己の価値基準に固執しているようにさえ感じた。
そうでなければ、そもそも初対面の相手を鬼に勧誘したりしないだろう!
ただ一点、「強者」と「弱者」という物言いだけは似ているがな!
何にせよ、俺はあの鬼が嫌いだ!この話はこれでお終いだな!!
そんな事より君、異国語を勉強しているのか!そちらの方が余程興味深いぞ!
最近は街中で外国人を見かける事も多い。任務中、彼らに聞き込みをする機会もあるだろう。
身に付けておいて損はない知識だ!何を隠そう、俺も一つだけ知っている文法があってな!
前に別の少年から、きっと役立つと教えてもらった言葉なんだが!聞いてくれるか!
ゴホンッ
−− ホッタ イモ イジクルナ !!!
どうだろうか!きちんと通じているか!
……………。
なんだその渋い顔は!一体どうした!!
- 764 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/26(Fri) 19:57
- >>760
ちょっと妻が多すぎる!!
仮に受け入れられたとして、その宇髄推しの女性とやらはそれで本当に満足なのか。
うむ!俺にはよく分からんな!はっはっはっはっ!!
宇髄の奥方は三人とも、
彼と同じ里で育ち苦しい環境を共に乗り越えた、ある意味戦友同士でもある。
その絆の強さは、簡単に他者が踏み入れる事を許さぬものだと俺は思うが
とは言え、想いを寄せる事自体に罪はない!俺が口を挟む事ではないな!
>>761
むぅ、またしてもこの店の扉を開いてしまった。
俺は確かに、蕎麦を食うつもりで街へ出たはずなのだが…
よもや!これは血鬼術ッ…!!
《こちらホタルイカと菜の花のパスタになります》
くっ、未だ無言で麺を啜るという高等技術を身につけていないと言うのに!
仕方ない!腹は減っているんだ。なるべく冷静に、落ち着いて…
ちゅるるる
−−うまいッ!!!!!
>>762
どら右衛門殿とは!
どちら様だろうか、すまんが知らん!!
存じ上げない方ではあるが、
君と知り合いのどら右衛門殿と、宇髄がよく似ているという話だな!なるほど!!
きっと派手な身なりをしているのだろう!
…ほう、頭から足まで全身青色か!それは奇抜だな!はっはっはっ!!
だがまぁ、宇髄も時々全身に電飾をぶら下げている事もあるから、似たようなものだな!
当然服装だけでなく、体つきや顔も似ているのだろう?
六尺超えの大男など、そう存在するとは思わなかったが!世界は広いな!
…なに、二頭身??…ずんぐりとした宇髄…むぅ、想像が付かん。
ふむ、では普段から鼠の軍団を従えているのか!
…むしろ鼠は大の苦手?逃げる速さは車以上!力も強いと!それはそれは!!
…………。
うむ!何とも微妙だ!本当に似ているのか?
よく分からんが、火事場の馬鹿力を頻発できるというのは
それだけ秘めた可能性を持ち合わせていると言う事だ!
今度そのどら右衛門さんを此処へ連れて来るといい!俺が鍛えてあげよう、立派な剣士にしてやる!
ついでに顔を見てみたい、二頭身の青い宇髄と言われては気になるだろう!わはははっ!!
−−−−−−−
うむ!これより俺も通常鍛錬に戻らせていただく!待たせてしまってすまなかったな!!
ちなみに、抜かしてしまった>>747 >>751 >>755についてだが
これらについては、後日改めて返答させてもらう!
申し訳ないが、該当の少年たちは今暫く待機していてくれ!それでは!!
- 765 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/26(Fri) 21:24
- そのどら右衛門殿は身近な人を鬼に食べられた人のように耳を鼠に齧られ慟哭のあまり元々黄色かった色が青くなり高かった声もしゃがれてしまったという壮絶な過去があるのです…
- 766 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/27(Sat) 14:07
- 今年のGWは行事やらんの?
- 767 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/04/29(Mon) 01:03
- はじめに謝罪しとくわ、来るの遅くなっちまってよ、華やかな色男の顔が拝めず、
発作が起きちまった奥さんッ!勘弁してくれ!
さあて、来て早々だが俺の大事な奥さんたちの為にド派手に稽古をつけてくぜ!
>>756
猗窩座だかなんだか知らねぇが、何だって?
こう見えて俺は来日二十三年の生粋の日本人でな、顔と耳は良いが
なに言ってんのか派手に解らんわ!!いずいっ………伊豆がどうしたってんだよ!!
もしかして広報で熱が入っている鬼殺隊の温泉のヤツか?箱根、鬼怒川のアレかと。
>強者が弱者を守るのは当然なんでしょうか?
は?その呪いのように詠唱してた文句は日本語にするとそう言う意味だと?
ふーむ、強者が弱者を守るのは当然なんでしょうか……ね。
まァ、鬼殺隊に入った時から俺はそう生きている。
俺達は生身の身体で鬼に立ち向かう、人であるから故に怪我をすれば
治癒するまでには時間が掛かるし、致命的な攻撃を受ければ命を落とす。
それでもなお鬼に立ち向かう。人より長けた能力がある分、
自分より弱い者を守るのが強い者の役目であり、柱としての責務でもある。
だが、俺は派手にハッキリと命の順序を決めている。
まず嫁三人が最優先、次に堅気の人間たち、一般の隊士も含まれる。
そして俺だ。鬼殺隊である以上のほほんと生きてる一般人も守るんだよ。
鬼と言う脅威から、人を守る力があるなら守るのは当然、そんくらい分かる様な
頭じゃねーと今後の活動に支障が出る、よく肝に銘じとけ。
>>760
宇髄推しの女「嫁三人なら四人目いけるのでは?」
四人目の嫁ねぇ……ハッハッハ!!こりゃ見上げた根性の持ち主だな!
しかも自らを宇髄推しと名乗っているとは、信仰心も篤く派手を司る祭りの神の嫁と
名乗る第一関門は突破してるんじゃねぇか!
しかしながら今後っつーか、後にも先にも四番目の嫁を娶るつもりはねーしな。
ん?三人も四人も一緒だろって?―――――お前自身がそれでいいならな!
生憎俺は一緒だとは思ってねぇから、まァ、現在の情勢では四人目ってのは在り得んが、
世の中が落着き、俺自身が四人目を迎えてもいいと判断したら……あー、いや、
俺の一存では決められねーんだよ、これが、はっはっは!
ド派手なこの俺様の嫁三人が了承しねーと無理だわ。
案外尻に敷かれてんだよな、安産型のいい尻にな!!
>>761
>(東京でもハイカラ中のハイカラ、伊太利亜(イタリア)料理を専門に出す店)
おう、今日も移動販売で元気に営業中だな!ん?なんだこの沢山の電球は?
――――少しでも多くのお客さんの目に留まって欲しいので、
電球を山ほど装飾としてつけてみた、と……ド派手で良いな!ひときわ目立つわー!
電飾好きを自負してる俺様だが、穏やかな橙色の裸電球の温かさってのも
また風流で芸術的な鮮烈さも兼ね備えている……って、良いトコ尽くめだろうが!
もうこうなったら音屋敷での営業許可を出すから、定期的に此処に来るといいぜ。
そうしたら絶対に煉獄も達よ―――――ん?もう既に寄って行った?!流石だな!
まだ高等技術が何たら言ってたが、オススメの料理を三十皿食って行ったと…
―――――三十皿?!
どんだけ食ってんだってのが一般的なツッコミどころらしいんだが、
俺はな、前から思ってたんだがアレだけ大量に食っておいてよ、
ちょっと時間が過ぎるときちっと腹が減るってのが派手にスゲ―と思うのよ。
それと飯食って直ぐに全力で動けんのもな。
まァ、それも日頃の鍛練の成果なんだろうけどよっと、その話はおいといて、
俺にもその煉獄が三十皿も食って行ったオススメを貰おう!
どんな料理なのか地味に気になるからな、注文せずにはいられないぜ!
>こちらホタルイカと菜の花のパスタになります
ほうほう、ホタルイカとはマジで今が旬だな、ああ、菜の花も勿論春が旬だ。
ハッハッハ!!栄養価も高く、それでいて四季の変化も感じ取れる『旬の食材』
しかも店主、お前の自信作だってんなら美味いに決まってるわ。
さあ、早速食ってみるとするか!まァ、俺は取り敢えず二十追加で頼む!
- 768 名前:宇髄天元@青猫着ぐるみ ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/04/29(Mon) 01:48
- >>762 >>765
誰だこんな所に着替え何ぞ置き忘れやがって、柱稽古に持って行くもんじゃねぇのか!
ああそうだよ、この真っ青な………胸元の此の鈴…まさかッ!電飾仕様になってんのか?!
赤いベルトに金ピカどころか七色に光る鈴まで着いているとなると、
はっはーん、これはアレだな、派手好きの誰かに来て欲しいてことで、
それで音屋敷の縁側に、目立つように置いた在ったって訳か!!成程!!
―――――と言う訳でこの衣装を着ているんだが、これは……タヌキ?!
今までヒグマだゴリラだ散々言われてきた俺様だが、タヌキは初めてだわ。
しかし……なんで顔にドーラン塗りたくられなけりゃならんのだ!!
髭まで書かれて不本意だわッ!!ん?ド派手になりましたね?そうか?
ならそうだな、派手なら構わん!ああ、せっかっくの派手な化粧を消し去って、
地味な装いにするのは潜入時だけにしたいからなァ!派手でなんぼだ!
で、この格好になる事によって、青いタヌキが完成すると思うんだが、
俺はこれからどうすりゃいいんだよ、って…これはタヌキではなく猫ォ?!
青い猫なんて聞いたことねーが、ん?>>765が詳細を教えてくれる?
ほーん、要するに黄色い猫が鼠に耳を齧られた末に、顔色が真っ青になって
そのままになってしまったと……つまり、その場で真っ赤に怒って居れば赤い猫になってたと。
くゥ、残念だったな、赤い装いの方が確実に絶対に目立ってただろうに!!
つーか声までしゃがれたらもう誰だか分からんよな、それも見事な変装とも言えんじゃねぇの?
まァ、それで俺に要素があるって思われるのはスジも通ってて分かるわ。
で、主だってやることは何だ?まさか日向ぼっことは言わねーよな?
夢と希望を与えてくれればいいって?
みんなみんなみんな、叶えてくれればそれでいいと。
――――――ちょっと待て、俺はそんなに暇じゃねぇぞ?
真面目な話、夢なんてもんは自分で叶えるもんだし人を頼るな!
夢を叶える為には自分で行動して目標を達成させることに意味があるんだよ。
現状に満足してしまえば気持ちも緩んで来るし、向上心も無くなって
衰退の一途をたどるもんだ。何が言いたいかっていうと、他人の力をアテにすんな。
それと良いこと教えといてやる。
神様ってのは一生懸命努力しようとしてる奴が一等好きなんだよ。なんてな!
夢を叶えようと努力したり頑張ってる奴ってのは、神だけではなく周囲の人間も
必ず手を貸してくれるもんだ。もう少し頑張ってみな、ハッハッハ!!
>>766
>今年のGWは行事やらんの?
ちと今回は時宜をはかるのと連携が間に合わなかったんだが、
それに代わることをしようとは思ってはいる。
だが、時事の話題の方はいつでも持ち込んでくれて構わんぜ。
どんな話をしてくれるのか期待して待っているわ。
- 769 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/29(Mon) 04:31
- この連休は晴れ間が続いて気温も上がって30℃になるところも
- 770 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/29(Mon) 10:35
- 煉獄家、宇髄家ならではの端午の節句の過ごし方ってありますか?
- 771 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/30(Tue) 14:49
- 今年も5月になったら鯉のぼりあげときますね
- 772 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/30(Tue) 19:40
- >>755 >>766
やあ!新緑の美しい季節だな!
聞いたぞ!君たち二人、先日の任務では獅子奮迅の活躍だったそうじゃないか!
日頃の鍛錬の成果が出ているな!感心感心ッ!!
《お2人共同任務だったって聞きましたけど首尾はいかがですか?》
ははは!気にかけてくれていたのか、ありがとう!
うむ!こちらの方も無事に片が付いた!
宇髄との合同任務は久々だったが、相変わらず頼りになる男だ!
丁度稽古も一段落付いたし、折角だから君たちにも仔細報告しておこう!
トントン
少し長くなる、聞きたい者はここに座ると良い!
あれは一月程前だったか、俺の元に鎹鴉の伝令が届いてな…
- 773 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/30(Tue) 19:42
- 【壱】(>>755 >>766)
「−−実体のない鬼、ですか」
桜の蕾が綻び始めた春の昼下がり、煉獄は鬼殺隊本部へと足を運んでいた。
鎹鴉が伝令を運んできたのはほんの一刻前のこと。
お館様直々に柱へ招集をかけるという事は、余程の緊急事態を意味する。
身構える煉獄に向け、鬼殺隊の長、産屋敷耀哉は穏やかな声で語りかける。
「そう、刀がまるで霧のように体をすり抜けるらしいんだ。」
「…それは…」
日輪刀が効かないという意味だろうか、と、喉元まで出かけた言葉を飲み込む。
まさか、そんな筈はない。
陽の光と同様の効力を持つ日輪刀は、鬼殺隊士が鬼と戦う上で替えの効かぬ代物だ。
きっと何らかの血鬼術なのだろう。
お館様によれば現場の被害は甚大、既に十名を超える隊員がなす術もなく命を落としたという。
一般人への被害も拡大している。もはや一刻を争う状況だ、それにしても−−
「なるほど、状況は把握致しました。しかし何故、"我々"が」
ちらりと隣に座る大男を見やり、煉獄は尋ねる。
−−鬼殺隊音柱、宇髄天元。
元忍びでありながら派手を信条とするその男は、姿勢をピンと正し神妙な面持ちで前を見つめていた。
音屋敷で竹刀を振り上げ後進を追い立てる姿とはまるで異なる様子に、ふと笑みが溢れる。
そんな、ほんの僅かな空気の揺れすら彼の耳には届いてしまうらしい。
切れ長の暗紅色の瞳が、ジロリと煉獄を見下ろす。
「何だァ?俺様が相手じゃ不足かよ」
「ははは!まさか!ただ、珍しいと思ってな」
鬼殺隊の音柱に炎柱と言えば、いずれも豪快な剣技を得意とする超攻撃型である。
音と炎、二人揃えば辺り一面焼け野原になる−−
そんな噂が、隊内でまことしやかに囁かれているのを煉獄は知っていた。
困った事に、あながち間違いではないのだ。
だからだろうか、これまで宇髄と組んだ任務の数など片手に収まる程しかない。
「ド派手な捕り物になるだろうからなァ。まっ、窮屈な場所にゃ向かねーわな。」
宇髄も同じ考えだったらしく、お館様へと視線を戻す。
「安心して良いよ。鬼の出没場所はとある山中、近くに人が住んでいる様子もないようだ。
今回の件で君たちを此処へ呼んだのにはね、理由があるんだよ。」
「理由と言いますと」
「その鬼の弱点を、君たちなら付くことが出来ると思ったからだよ。」
ガタンッ
「弱点!?」
「弱点があるのですか!」
「派手なもんに弱いとかな!」
「そんなわけないだろう!!」
「じゃあ他に、俺たちに何の共通点があんだよ!」
「うむ!特に無いな!!」
「あァ!?煉獄お前な…
…………。
しんと水が打ったように静まり返る室内。
頭を下げる二人の前で、人差し指を口元に当てた産屋敷耀哉が穏やかに微笑む。
「生き延びた鴉の報告によるとね、その鬼は日輪刀の攻撃をものともしない一方で
あるものを近付けた時にだけ、僅かに避ける動作を取ったようなんだ。」
「あるもの、とは」
「−−−松明だよ」
途端に宇髄と煉獄はバッと顔を見合わせる。
なるほど、その推測が事実だとすれば、確かにこれ以上の人選は無いだろう。しかし
「お言葉ですがお館様。鬼の弱点が明確であれば、一般隊士にも対策は可能かと存じますが」
宇髄の言葉に、煉獄も同意を示すように頷く。
「そうだね。しかし現状被害は拡大する一方だ。
三日前、情報を共有した上で現場へ向かってくれた子供たちからの連絡も未だ無い。
この鬼には、まだ他にも明らかになっていない何かがあるのかもしれない。
−−天元、杏寿郎、頼めるかい?」
「 「 御意 」 」
柔らかな春の日差しが降り注ぐ。
この美しい季節を迎える事なく、理不尽に散らされた命がどれだけあるのか。
これ以上の犠牲を出さぬ為にも、我々の手で一刻も早く鬼の頸を斬らなければ。
ひらりと迷い込んだ桜の花びらを手に取ると、煉獄は固く拳を握りしめた。
- 774 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/30(Tue) 19:43
- 【弐】(>>755 >>766)
産屋敷邸を後にしてからどれ程の時間が経っただろうか。
ガタガタと田舎道を進む漆黒の車は、男二人が座るには些か窮屈だ。
「とりあえずありったけの火薬玉は用意したぜ、こいつで仕留められりゃ良いんだが」
「日輪刀の攻撃は悉く無効化するようだからな!鬼が弱点とするのが火ならば、事態を打開する一手にはなるだろう!」
「もし見当違いならどうするよ。その弱点ってのも、鎹鴉の情報でしかねーんだろ」
「その時はその時だ!今考えた所で仕方がないな!はっはっはっはっ」
「お前な…けどま、実際それ以外に頼りになる情報もねーしなァ、つーか
もう少しデカい車はなかったのかよッ!!」
大きな体を縮め口を尖らせる宇髄の姿に、煉獄は思わず吹き出してしまう。
「まぁそう言うな。ほら、この椅子、フカフカで座り心地が良いじゃないか!」
「尻は快適でも頭がぶつかんのよ、地味に」
「ふむ、では荷車にして貰えば良かったか?」
「いや、それはそれで今度は尻が痛くなりそうだから却下…ん?待てよ、派手に名案を思いついたぜ。
いっそこの窮屈な天井を取っ払っちまえば良いのさ、派手派手にな!」
「いや!それは駄目だろう!」
「何でだよ!晴れてんだから、ちょっとくらい風穴開けたって良いだろ!」
狭い車内に大声が響き渡る。
その度に、ビクりと運転席に座る隠の体が飛び跳ねるので
煉獄は申し訳なく思いながら何度目か分からない謝罪の言葉を溢す。
−−全くこの男は、時折子供のようになる。
宇髄と顔を合わせれば、こんな風に軽口を叩き合うのが常だった。
代々続く鬼狩り一族の長男として、鍛錬と任務にひたすら邁進する煉獄にとっては
この他愛のない瞬間が心休まる貴重なひと時でもあった。
『傲岸不遜』『唯我独尊』彼を指してそう呼ぶ者もいるが、存外細やかな気遣いの出来る男なのだ。
今も任務前の緊張を解そうと、冗談を言っているだけなのだろう
「火薬量調整しねーと車ごと吹っ飛ぶなこりゃ」
…やはり本気かもしれない。
やっぱ拳で穴開けとくか、と天井を見つめ物騒な事を言う宇髄を諌めようとしたその瞬間
キキーーーッ!!ガタンッ!!
突如、車が急停止する。
「いってぇえ!!!」
衝撃で頭を思い切り天井にぶつけた宇髄の隊服から、黒い玉が一つころりと転がり落ちる。
椅子の下に潜り込んだそれを拾い上げ、持ち主へ返そうと煉獄が顔を上げると
つい先程まで隣に座っていた筈の男の姿は見えなくなっていた。
「仕方ない、後で渡そう」
煉獄は玉を衣嚢に仕舞うと、運転手へ声を荒げる同僚の元へ向かう。
「テメ、三島!もう少し優しく止められねーのか!!」
体格の良い柱に詰め寄られた三島という名の隠は、真っ青な顔をして俯いていた。
「おいっ!何とか言えよ!地味な奴だな!」
その時、三島の体が突然ガタガタと震え始める。
「…待て宇髄、様子がおかしい」
「おい三島?三島!しっかりし
−−ゴォォォォォォッ ビリビリビリビリ
突如吹きつけた向かい風が、重くのしかかるような不快な空気を運ぶ。
前方に聳え立つ鬱蒼とした山が、その気配の出所である事は間違いないだろう。
ドサッ
三島の体が地面へと倒れる、どうやら気を失ったようだ。
「へぇ…こいつは想像以上。まだ日暮前だぜ」
日輪刀の柄に手を添え、くくっと喉を鳴らしながら前方を睨みつけるその顔は
いつの間にか鬼殺隊音柱のそれへと変わっていた。
煉獄は気絶した三島の体を車内へ運び込むと、上空へ向けて叫ぶ。
「要ッ!!!」
バサバサバサッ
即座に姿を現したのは、要と呼ばれた煉獄の鎹鴉である。
頭上を旋回する優秀な相棒に向け、煉獄は簡潔に指示を出す。
「近くに控えている隠を呼んでくれ!
要救護者一名、負傷はしていないが鬼の気にやられ意識を失っている。
至急彼を連れて蝶屋敷へ!明朝まで、これより先には誰も近付けるな!」
カァッ!!
大空へ再び飛び立つ要を見送ると、煉獄もまた日輪刀へ手を伸ばし宇髄の隣へ立つ。
「さて、では乗り込むとしようか音柱」
「ハッ!随分と燃えてんじゃねーか炎柱」
「君の方こそ」
「まぁな。久々の共闘だ、存分に暴れてやろうじゃねーの
−−こっからはド派手に行くぜ!!」
- 775 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/04/30(Tue) 19:45
- 【参】(>>755 >>766)
ザッザッザッ
宇髄と煉獄は、小石を踏み締めながら山道を進んでいた。
相変わらずどんよりとした空気はあるものの、鬼の気配は近くにないようだ。
「しっかし地味に鬱蒼としてやがる。日があるうちに着いて良かったなァ
足場が悪い上にすぐ近くにゃ崖もある、知らずに足を滑らせたら血鬼術喰らう前にお陀仏だぜ。」
地味過ぎる。そう独りごちる宇髄に同調しながら、煉獄は下を覗き込んだ。
どうやら川が流れているようだ。
その一部から、微かに白い泡のようなものがプクプクと浮き上がっているのが見える。
あれは一体…口を開きかけたその時
「おい煉獄見ろよ、ド派手で良いなァ!」
宇髄が感嘆の声をあげる。
その視線の先には、満開を迎えた一本の大きな桜の木があった。
「ほう!麓の桜はまだ三分咲きだったが、この木は随分と早いのだな!」
「あーあ、こんな事なら花見用に弁当残しとくんだったぜ」
「だから言っただろう、三個では少なすぎると。」
「いや少なくねーわ!てかお前の弁当は?両手に風呂敷ぶら下げてたろ」
「うむ!車内で全部食べてしまったな!」
「どんな胃袋してんだよ…」
鬼の根城特有の淀んだ空気が満ちる中、満開の一本桜は力強くそこに立つ。
まるでその一帯だけが光り輝いているようだった。ただただ美しい−−
「ほら行くぞ、花見は全部片付いてからの楽しみにとっとけ。」
宇髄にポンと肩を叩かれる。
「そうだな!間も無く日が沈む、急ごう」
二人は足早に先へと進む。
微かに鬼の気配がする以外、草木が生い茂った至って普通の何処にでもある山だった。
そう思った時、煉獄はふと気になっていたことを宇髄に伝える。
「崖の下に川が流れていただろう?さっきその水面に、泡のようなものが浮き上がっていくのが見えたんだ。」
「一本桜の近くか?」
「ああ。」
魚か何かだろうか。そう口にすると、宇髄はニヤリと口角を上げる。
「へぇ、有り得ねー話じゃねぇかもな。」
「やはり魚か!よもや川のヌシ!!」
「阿呆、そうじゃねーよ。ところでお前、何でこんな辺鄙な場所で鬼の被害報告が絶えないと思う?」
「…ふむ…検討もつかないな!!」
「いやもう少し考えろよ!このせっかちが!」
呆れる宇髄を前に、煉獄は首を傾げる。
とは言え、それは煉獄自身も気になっていたことだった。
人里から離れた鬱蒼とした山中に、わざわざ足を踏み入れる理由…
「やはりヌシがいるんだな!あの川に!!」
「違うって言ってんだろ!脳味噌爆発してんのか!!」
はーーっと大きく溜息を付き、宇髄は続ける。
「この山を超えた先にはな、そこそこ有名な天然温泉があんのよ。」
宇髄によれば、その温泉は切り傷すり傷火傷に便秘、はたまた失恋の痛みや性格の歪みまで
何でも治る秘湯として温泉好きの間では有名なのだという。
どこかで聞いたような効能だな…
そう突っ込みを入れながら、煉獄にも漸く被害が止まらない理由が見えてきた。
「なるほど、遠方から訪れる湯治客を狙っているのか」
「たぶんな。しかもその秘湯に行くにはこの山道を抜ける以外方法がないときた。
此処は日を遮るもんも多い、鬼の根城にするには打って付けの場所だなァ。」
「…許せんな」
思わず眉間に皺が寄る。
湯治客の中には、藁にもすがる思いで足を運ぶ者もいるのだろう。
「我々の手で終わらせるぞ、必ず」
「言われるまでもねぇよ」
気付けば既に日は沈み、空には大きな月がぽっかりと浮かぶ。
晴れていてよかったと煉獄は思う。
そうでなければ、今頃漆黒の闇に視界を塞がれていただろう。
サワサワサワ
五感を研ぎ澄ませれば、木の葉が擦れる音がやけに大きく感じる。
ザワザワザワ
……………。
ビュゥゥゥ ザザザザザッ
「宇髄」
「ああ、居るな」
鬼の気配が近い。
臨戦体勢を取る宇髄と煉獄を取り込むように、辺り一面に白い霧が立ち込め始めた。
【つづく】
−−−−−−−
うむ!喋り過ぎて少し喉が渇いたな!
俺は茶でも淹れてこよう!さあ、語り手の交代だ!つづきは頼んだぞ、宇髄!!
…ところで君、その青狸の仮装は一体どうした!
はろうぃんにはまだ早いぞ!はっはっはっ!!
- 776 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/30(Tue) 20:54
- 来月ようやく柱稽古編か
出来れば他紙芝居みたく四月が良かったが
活動写真との兼ね合いかな?
- 777 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/30(Tue) 21:41
- 煉獄さんのSS!?これは大作になりそうな予感
- 778 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/04/30(Tue) 22:16
- マジだ煉獄さんのSSが拝めるとはって次は宇髄さん!?
- 779 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/01(Wed) 07:15
- 今週末刀鍛冶の里編テレビでやりますね
蜜璃ちゃんや無一郎くん玄弥の活躍も見れるから楽しみです
- 780 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/01(Wed) 17:12
- 煉さんSSも書けちゃうのか
- 781 名前:宇髄天元@GW特別企画・合同任務編 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/01(Wed) 23:25
- よォよォ、何だお前等こんなトコで輪になって、まさかこの俺様を倒す算段つけてんのか?
――――あ?こないだの合同任務の話をしてたって?
はははッ!!アレねぇ……久々にパンチの利いた任務だったわ。
ま、最初から負ける気は全ッ然してなかったんだが、どこまで話したんだ煉獄……
ああ、霧に囲まれたとこまでね、ああ良いぜ此処からは俺が話そう。
壱 (>>755 >>766)
一本の満開の桜へ月影さやかに降り注ぎ、まるで一枚の絵画の様におぼろ気にひっそりと佇んでいる。
この時期特有のぼんやり霞んで光が薄い月、朧月だが…それにしても視界が狭まい。
気付けば山麓は霧に包まれていた。
「宇髄」
「ああ、居るな」
ザワザワザワ…
ザワザワザワザワザワ……
翠蓋を揺らす風の音が次第に大きくなって行く。自然の『音』ではなくこれは『鬼』だ。
眼前が白い反物で遮られたかのように視界がきかなくなった。
聴覚に優れてる俺は周囲に気を張り詰めらせながら、鼓膜へ響く音に集中する。
―――――おいおいおい、一体どうなってやがる、気配はするが実体の動きが全くねえ。
空気の震える音も感じねぇってことは、近くに本体は派手に存在しねーってことか?
この霧の正体は血鬼術に違いはないだろうが、どこが突破口だ。
「確かに気配は感じるが姿が見えないな、宇髄!
君の耳に鬼の音は届いているか!」
「いーや、全ッ然きこえねーな。地味に気色悪いぜ。
闇雲に動くのは得策ではねぇが…鬼に関する知見によれば…」
「待っている性分でもないだろう、互いになッ!!」
斬りだした煉獄の日輪刀が、空気を良く吸い込んだ炎のように大きくそして熱く白い闇を切り裂いた。
上段からその逞しい身体を活かし、しなやかに繰り出した刃だが、空を切って乾いた音だけが耳に残る。
――――バツン、バツン
はらはらと二本の大剣を包んでいたさらしが背部から開放され
眩い限りの橙色の日輪刀の姿が現れる。黄金に輝く鍔が派手派手だ。
あかあかと美しく燃える真火の残像を尻目に素早く体を旋回させ、
長い鎖でつながった双剣を振り回し、弧を描くように霧を相手に斬撃を加えた。
手応えは全く無い。
「ふうむ、やはり手当たり次第に打って出ても埒が明かねーな。
おい、煉獄ッ!やっぱここはド派手に攻めたててやるぞ!」
「うむ、承知した!ならば遠慮はいらない一気に行くぞ宇髄!」
肺一杯に空気を吸い込み、一定の拍子で息を吐きだす。
フウッ――――…音 の 呼 吸
伍 ノ 型 鳴 弦 奏 々
旋廻させた双剣で大爆発を起こしながら、持ち前の脚力で周辺を蛇行し熱で鬼を炙り出す。
それと同時に後方では、激しい炎の渦を巻きながら凄まじい勢いで突進する炎柱がいた。
炎 の 呼 吸
肆 ノ 型 盛 炎 の う ね り
地面から上空へ立ち上がる竜巻の如く、周囲の空気さえも巻き込み唸る。
するとその刹那、実体化した鬼の姿が露わになった。
霧の隙間から一瞥できたその風貌は、皮膚は群青と碧青を混ぜた様な郡録色で
瞳は非常に血走り、角膜や瞳孔は濁った白色だ。
剥きだしになった鬼の頸を二人の柱が閃光の速さで狙う――――が、
豈図らんや霧へと即座に変化する。
「チッ、地味に討ち損ねたわ
だが熱に反応はするようだな、ならば討つまで何度でも熬るだけよッ!」
虚空を斬り、空振りとなると体勢も崩れるが地面を這うように手をつき、
低い姿勢のまま移動する。この気配は煉獄、お互いが相手を認識すると、背中合わせにその場に立った。
「熱に弱いとの情報はあながち間違っちゃいねーってこったな。」
「うむ!鎹烏が命懸けで持ち帰った情報だ、疑いを挟むわけもない!!」
「ハッハッハ、まァそうだわな、しっかし…お前見たかあの顔」
「顔か!ついていたな!!」
「いや、そうじゃねぇよ。」
その表情は能楽に使われる仮面――――…能面のようだった。
霧に身を隠しながら襲ってくる鬼だ、さぞや憎たらしい顔でもしてんのかと思ったが…。
「ま、一筋縄にはいかねぇわな」
少しぬかるんだ地面に足を叩きつけ、しっかりと自分の体重を前方へ移す。
満ち広がる白い煙の中を爆炎が駆け巡り、ドンという地鳴りのような音が辺りに響き渡っていた。
- 782 名前:宇髄天元@GW特別企画・合同任務編 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/01(Wed) 23:26
-
弐 (>>755 >>766)
白い世界に立とうとも、その背には、共に事をする先に必ず居て欲しい仲間煉獄杏寿郎が控えている。
それだけでこんなにも心強い…背を任せる相手がお前で良かったわ。
超攻撃型の二人が同じ戦場に立つのは稀ではあるが、コイツとは理由も無く馬が合う。
馬が合うってことは重要で、戦闘においても阿吽の呼吸で動けるってことだ。
今日のような戦闘状況下においては、それだけで勝算が見込めるだろう。
「宇髄、もう一押し行けるか!!」
「あったりめーだっての、余裕だわ」
道中しっかりと身につけた火薬玉を、ド派手で自慢の日輪刀で爆破させると、
辺り一面白い煙の中だが虹色に光が走る。
――――ドンッ、ドドン、ピカピカ、ドドンッ!!
的中率は低いが、広範囲に火力を撒けば、時々それに鬼が掛かる。
光の速さで斬りかかれども手応えの無い斬撃を繰り返し与えているが、
本体を炎で照らし出しても先刻同様、頸を斬るすんでの所で気体化してしまう。
霧は液体ではなく飽和水蒸気の空気に雲粒が浮いている状態だからな、
ほぼガスに等しい。恐らくこの鬼は血鬼術で自身を霧の状態にし、
鬼殺隊の剣技を掻い潜ってじわじわと体力を奪い、そして隊士の命さえ奪ったのだろう。
シャラッ…
「宇髄!!」
「おう、俺も今思ったんだが、試したい事がある」
両指先に数個ずつ火薬玉を仕込み構えると、有無を言わさず煉獄が前に出る。
その時を見計らい、煉獄の良い折に動作を合わせ四方へばら撒き、
炎柱特有の炎の呼吸の技を繰り出しながら動き回れば、
常に爆発を起こし踵を接するように攻撃すれば、今より確実に鬼を炙りだせる。
ドフッドフッ、ボンボンボンッ!!
すると鬼の姿を捕らえることはできるが、瞬時に霧化し刃が空を切る。
ならば、と、次は単独で鬼殺隊一の足を使い霧の中心から放射線状に火薬玉を放り投げ、
切先でそれを断ち、周囲に大爆発を巻き起こした。
その大爆発を掻い潜るのは煉獄杏寿郎で、視界零の世界の中、鬼の頸を目掛け
大地を力強く踏込み、炎火のような勢いを宿した速度のある斬撃を放つ。
――――炎 の 呼 吸 壱 ノ 型 不 知 火 !
瞬く間に間合いを詰め、横薙ぎの角度で日輪刀が頸に迫る。
『ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッ!!!!!』
ブツッという切先が頸動脈を断ち切る音がしたと同時に薄汚い叫喚が轟く――――
熱火が鬼の頸を斬りおとしたのかと至ったが、これもまたあと一歩の所で
霧になってしまった。
「今のは惜しかったな!だが次こそはッ!!」
「ああ、お前も俺ももう看破したろ、ハッハッハ、勝ちに行くぞ煉獄!」
この状況と鴉の情報を照らし合わせると、恐らくこの血鬼術を破るには条件があると推測される。
まず本体に熱を浴びせ固体化させる、熱量が多ければ力や動きが弱まるようだ。
となれば、一人が今以上の火力で攻撃し、もう一人がその頸を断つのが最善の策だろう。
ありったけの火薬は持って来ているし、爆弾も仕込んでいる…しかし、確実に、
この鬼を弱体化させる程の熱と火力が必要ならば…俺の勘が当たって居ればアレを利用する他はない。
それにしても―――――…直接攻撃はしてこねぇのは何故だ。
これだけ視界が悪い上、自分の居場所が特定されたのに牙さえ向けられない。
やはり体力の消耗を狙い、力尽きるその瞬間まで躍らせようってことなのか?
全く悪趣味だし地味な鬼だ、派手派手に抹殺してやろうじゃねぇか。
だが……段々と霧のたち込める範囲も狭まってきているような気がする。
先程見えなくなったあの一本桜の姿がぽっかりと視界に入るようになってきたしな。
俺達が想像するより相手に不都合を与えてるってのか?
どの道やるしかねぇ―――――…
「状況が変化してきたようだ、危機は好機だ派手に行くぜ煉獄ッ!」
「……………。」
「煉獄?!」
俄かには信じがたい光景が目の前に広がる。
薄くなった霞の先には、中段の構えで俺の動きを探る――――煉獄が立っていた。
- 783 名前:宇髄天元@GW特別企画・合同任務編 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/01(Wed) 23:27
-
参 (>>755 >>766)
「オイオイオイ、此処に来て何の冗談だよ」
己に刀を向けて立つ、眼前の男
脈拍、呼吸、気配―――――どの“音”を聴いても煉獄杏寿郎そのものだ。
「珍しく静かじゃねぇか。ハハッ、お前口を閉じていられたんだな、腹でも減ったかよ」
「……………」
「ずいぶんド派手に掛ってんじゃねぇのよ、清々しい程見て取れる血鬼術だなオイッ!!」
右脚をやや前方へ出し、左足のつま先は右足の踵の位置で中段に構える。
スッとした背筋は普段の煉獄と同じで、刀を握った左の拳の位置も間違いなく一致する。
困惑した瞬間が相手に伝わったのが、一気に懐に入って来た。
大概の隊員とは体格差もあり、間合いを長めにとるが、
構えの整った相手と対峙しても中々技は通用しない。
こうして間合いの攻防を利用し、構えや体勢、心理を揺さぶり全てを崩して行くのも技術だ。
キ ィ ィ ィ ィ ィ イ ン ッ
出来れば聴きたくなかった剣戟の音が響く。薄くなった霧の中いつまでも耳に残った。
一体どういう流れでこうなったんだ、煉獄であって煉獄じゃない。
―――――まァ、そうなると完全に操られてるという訳だが、不承不承制圧するしかねーか。
煉獄の上段から躊躇なく振りかぶった日輪刀の太刀筋を大きな双剣で斬りつけ跳ね返す。
衝撃で大爆発を起こし周囲を煙に撒くが、高速で移動しながら次の一手を打ってくる。
コイツの剣技は走りながらでも重い斬撃を放つ。それが可能なことが俄かには信じがたいが、
これが炎柱の特製でもある。
「厄介なのはそれを連撃できるってことなんだわな!」
ガ キ ィ ィ ン ! !
刀と刀がぶつかり合い、その度に気分が滅入る自分がいた。
血鬼術に掛かっているとはいえ同士討ちになるとは、虫唾が走る。
「オイ煉獄ッ!!聞こえてるか!!いいや、絶対に聞こえている筈だ!!
血鬼術で操られているとはいえ、派手に脳味噌爆発してんのか!」
「……………。」
恐らく、煉獄はあの霧を吸い込み血鬼術に掛かったんだろう。
そして、これまでに消息を絶った隊士達は血鬼術で身体の自由を奪われ、
あの能面のような表情の鬼に喰われた。
中には此度の様に同士討ちさせられた者も少なからず居ただろうと思う。
「マジで趣味が悪りィだろうが」
ガシャガシャ――――ドスッ、ドスッ
俺は両手に持っていた日輪刀を地面に突き刺し、軽く息を吐きだす。
姿勢を一度整え、腋をしっかりと絞って締める。軽く拳を握り、正面で構え煉獄と向き合った。
体術において重要なのは相手との距離を埋めること。
武器が刀なら尚間合いを詰め、獲物を振らせないようにする。
剣技の実力の差があれど、こちらも六尺越えの巨躯を誇る元忍び。
体術でその動きを封じることも可能………にしなけりゃやべぇわなッ!!
「ハッハッハ!久々に良い稽古になりそうだなお互いによ、命懸けのド派手な稽古になりそうだわ!」
「…………。」
間合いを取ろうとし背面、裏へと移動しようとする煉獄のまた裏を取り、
次々と体を入れ替え、縺れ合いながら疎らとなった霧の中を駆け走った。
血鬼術で鬼が煉獄の身体を操っているとしても、心までは制御できないのだろう。
今――――この時、煉獄はどこかで鬼の支配から逃れようとしているはずだ。
必ず煉獄は『戻って来る』。
- 784 名前:宇髄天元@GW特別企画・合同任務編 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/01(Wed) 23:28
-
肆 (>>755 >>766)
最初から違和感を感じていた、煉獄であって煉獄ではないこの感覚。
そうだ、いつもと違う……この音は。
「なァ煉獄!大きく息を吸い込んでお前の呼吸を取り戻せ、乱れてるぜ!」
そう言うと俺と煉獄は力の限りに組み合った。
「ったく、なんつー顔してんだよ!眉が派手派手に吊り上っててまァ、
仏頂面で機嫌悪い糞ガキみてーだぞ、このアホが」
煉獄の身体が急激に強張り、腕や肩がぶるぶると震え何かに抗うかのように
首を横に振りながら力で推そうとしてきた。やはりどこかで抵抗しているようだ。
すると、一気に後方へと距離をとり日輪刀を握り直した。
それを見た俺は再度自身の日輪刀を引き抜き、中段で構え神経を研ぎ澄ます。
「オラオラどうした!お前の人並み外れた剣技はそんなもんじゃねーだろうがァ!!
自分を叩き抜いて磨き上げたんだろ、とっとと打ち込んで来いよ!」
「う、っく……」
「大丈夫だ、どんな事が起ころうとも、俺が全部受けてやるわ!!」
「ウゥゥ……」
今まで反応さえなかった煉獄の表情と様子に変化が現れはじめていた。
「 燃やせよ煉獄 心を燃やせ 」
燃え滾る炎のような赤色の刃が意想外の紅蓮の焔をメラメラと燈し燃え上がって行く。
「 炎 の 呼 吸 陸 ノ 型 」
熱と光を発している刀身が酸素を取り込むと、大きく膨れ上がり火の柱となって反り立つ。
やがて空気の渦を作り上げると周囲は炎の嵐に包まれたかの如く、
大爆発を起こす。ワッハッハ、これぞまさしく煉獄杏寿郎の真骨頂だ。
大きく捲かれた美しい焔の火柱は、立ちこめた霧まで燃やし薙ぎ払い進んで行こうとしてる。
巻き起こった暴風に、鬼殺隊においても大きい体格の俺でも立つことが出来ない。
豪炎と爆音の熱波が襲い来る。
「ハハッ!討ちこんで来いとは言ったが此処まで派手にとはな!
まァ、いい、言ったからには全部受け入れてやるかァ、
兄ちゃんにすれば弟の駄々は可愛いもんだわ」
このまま受け流し、あの桜の手前まで吹っ飛べれば御の字だ。
いいぜ、来いよ煉獄、外れたら後でどやされてやる、全く死ぬ気はねーからな。
ゴォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!
ド ン ッ ! !
狙い通り身体が宙を舞い、寸分違わず目的の場所まで飛ばされた。
「譜面が完成した、勝つぜ煉獄ッ!!俺たち人間様がド派手になァ!!」
空中で身体を捻らせ体勢を整えると、大きく深く一息吐く。
フゥゥゥゥッ…
―――――… 音 の 呼 吸 壱 ノ 型 轟
ド オ ッ ! !
斬撃と共に轟音と爆発を起こし、その威力は地面に大きな風穴を開ける程だ。
さらに両手に持つ刀は直撃すると攻撃が爆ぜ、桁違いの破壊力を生む。
水中に落ちる間際、自身の持つありったけの火薬と日輪刀の性能を引き出し、
大爆発を起こしながら渓谷へ落ちて行った。
【つづく】
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
クソ派手に落ちてったからなァ、この後の詳細は煉獄から何度か口頭で聞いたんだが、
毎度飯食いながら聞いたから全く聞き取れなかったわ!!
責任とって今回きちんと話してもらおうか、ヨロシク頼むぜ炎柱ッ!!
- 785 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/02(Thu) 08:58
- すご過ぎ2人とも派手だね
- 786 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:08
- 宇髄!奥方から握り飯をいただいたぞ!ありがたい!!
君たちもどうだ、耳を傾けるだけでは腹が減るだろう!塩加減が絶妙で実に美味いぞ!
もぐもぐ
うまい!うまい!!うまいッ!!!
うま…ん?次はお前の番だって?
そうか!すまんが握り飯に夢中で聞いていなかった!どこまで話したんだ!
ほう、俺が君に斬りかかったと…なるほど!記憶にないな!わははは!!
うむ!あっさりと敵の血鬼術にかかるとは、柱として不甲斐なし!!
では残りの報告は俺が引き受けよう、皆握り飯を食いながら聞くと良い!
−−−−−−−−
【壱】(>>755 >>766)
−−此処は一体何処なんだ。
重く立ち込める霧を掻い潜りながら、煉獄は一人黙々と足を進める。
もうどれだけの時間彷徨い続けただろうか。
まるで終わりのない迷路の中にいるようだ、心なしか思考も上手く定まらない。
(考えろ、俺は宇髄と共に山を訪れて…そこで確かに鬼を見つけた筈だ。)
音柱との連携技で、巧妙に姿を隠す敵の姿を炙り出して…それから…
「宇髄!聞こえるか、宇髄ッ!!」
…………。
しんとした白一色の世界の中、己の声だけが虚しくこだまする。
恐らく血鬼術なのだろうとは思う。
頸に刃を当てた時、それまで能面のように表情を変えなかった鬼が
激しい嫌悪の感情をこちらに向け何かを呟いたのを、煉獄は見逃さなかった。
鴉が、これまで戦い散っていった仲間たちが、懸命に遺した情報は間違いではなかったのだ。
だというのに、俺はこんな所で何をしている。
早く宇髄の所へ戻らなければ。
戻って、もう一度刀を握って、頸を斬り落とすまで何度でも、何度でも立ち向かえ。
《−−何のために?》
ふと、近くで声が聞こえる。
《くだらないよ、人が鬼に敵うわけがないんだから。》
「誰だ」
《出来もしない事に命を賭けるなんて、本当にくだらない》
−−バッ!!
勢い良く振り返った先には、感情の読み取れぬ能面のような顔をした少年が立っていた。
いつからそこに居たのだろうか、足音の一つも聞こえなかった。
鬼の見せる幻覚だろうか−−臨戦体勢を取ろうと、左腰に伸ばした手が計らずも空を斬る。
「…日輪刀が、無い」
- 787 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:09
- 【弍】(>>751 >>755 >>766)
「……………。」
《もうやめよう。無意味だよ、全て》
《どうせ君じゃ僕には勝てない》
ただの鬼の戯言だ。
分かっているのに、蒙霧の中ではその少年の言葉が否応無しに耳に入る。
−−くだらん、どうでもいい
−−どうせ大したものにはなれないんだ、俺もお前も
そうかもしれない。
特別な剣の才があるわけではなく、とりわけ恵まれた体躯でもない。
己一人で出来る事など限られている。
ならば何の為に俺は此処にいるのか。何の為にこの命を賭けるのだ。
目を閉じ、在りし日の記憶を手繰り寄せる。
立ち込めた靄を切り裂くように、ちりんと風鈴の音が響いた気がした。
《足を止めれば楽になるよ、くだらない悪あがきはもう終いにしよう》
「断る」
《……は?》
「例え飛び抜けた才覚が無くとも、くだらない悪あがきに映ろうとも
この歩みを止めぬ限り夢が幻と消える事はない。
弱き人を助ける為に、今にも溢れ落ちそうな命を僅かでも多く掬い上げる為に
俺はこの先も、俺の責務を全うする!!! 」
チリッチリチリッ
刹那、視界の先に閃光が走るのを捉える。
あの美しい火花を操る人間を、煉獄は一人しか知らなかった。
「…ふ、何処に居ても君は目立つなぁ。」
ダダダッ
《待て!!》
纏わりつく鬼の声を振り切り、眩い方へ向かって走る。
鉛玉が付いたように足が重い。肺に上手く酸素を取り込めていないのが分かる。
立ち止まるな、全力で足を動かせ!もっと疾く、もっと、もっとだ…!!
前方でパチパチと絶え間なく火花が舞う。
霧の隙間を縫う様に吹き込む風が、桜の花びらと共に耳馴染みのある音を運んできた。
『オイ煉獄ッ!!聞こえてるか!!』
ああ、聞こえているとも
『大きく息を吸い込んでお前の呼吸を取り戻せ、乱れてるぜ!』
ははっ、君は何でもお見通しだな!
『オラオラどうした!お前の人並み外れた剣技はそんなもんじゃねーだろうがァ!!』
よもや!柱として不甲斐なし!!
全く…こんな姿、音屋敷の少年たちには見せられん!なぁ、宇髄!!
すーーっ…はーーっ…
ゆっくり大きく息をする。
その度に、体の内側から湧き上がる熱が煉獄の全身を包み込む。
気付けばその手には、赫く輝く日輪刀が握られていた。
スウゥゥゥゥゥ
「−−炎の呼吸 」
『 燃やせよ煉獄 』
「−−陸ノ型 」
『 心を 燃やせ 』
ゴオオオォォォッ!!!!
全身で振り抜いた刃が猛火の渦を作る。
その渦に巻き込まれるように、眼前を塞いでいた迷霧が唐突に晴れていくのを感じた。
- 788 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:11
- 【参】(>>751 >>755 >>766)
視界を覆っていた霧が晴れる。
先程まで感じなかった、焦げ付く様な香りが煉獄の鼻を刺した。
ゴォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!
灼熱の業火が自身を中心に渦となり、周囲へと広がっていく。
それが、先刻自分が幻覚の世界で放った型である事は直ぐに理解できた。
現実でも、俺は同じ動きを取っていたのか。
とは言え鬼の気配は消えていない、まだ生きている。いや、今はそれよりも…
「宇髄!何処だ、うず
ドンッ
立ち昇る黒煙の中から、一際目立つ巨体が渓谷へ向かって飛び出す。
「宇髄ッ!!!」
腹に力を入れ、思い切り声を張り上げる。
この距離では届くはずのない音を、彼ならきっと拾ってくれると信じて。
予想通り、暗紅色の瞳が煉獄を真っ直ぐに捉える。
「………、……!!……………!!」
−− 川 爆破 熱
指文字の意味は理解できる。
けれども俺は、生憎君のように耳が良いわけではないんだ。
「うむ!何を言っているのかさっぱり分からんな!」
それでもお前のその笑みが示す答えは、いつだって一つしかない。そうだろう?
突如鳴り響いた轟音と地鳴りを合図に、
煉獄は隊服の衣嚢にしまっていた黒い玉を取り出すと、渓谷へ向け大きく振りかぶる。
迷いはない。
君の譜面が示す方へ、勝利はきっと目前だ。
- 789 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:12
- 【肆】(>>755 >>766)
猛火が渦となり、辺り一面を赫く染める。
その熱風に弾かれるように、鬼狩りの一人が谷底へ落ちていくのが分かった。
『言ったじゃない、無駄な足掻きだって。でもこれでお終い』
もう一人の鬼狩りも未だ火の渦に飲まれたまま。
自身が点けた火に身を焼かれ息絶えるとは、本当に人間はくだらない。
それにしても、今回の鬼狩りは厄介だった。
最初は意気揚々と立ち向かってくる鬼狩りたちも
塞がれた視界と、幾度打ち込んでも手応えの無い相手に疲弊していく。
それでも足りない時は心を揺さぶってしまえばいい。
自分の行動が、選択が、何の意味もないのだと教えてやればいい。
それだけで簡単に折れてしまうのだから、人の感情など全くもって無価値でくだらない。
なのに何故諦めなかった?
味方に刃を向けられて尚、刀を奪われて尚、奴らの目から闘志が消える事は終ぞ無かった。
『…どうでも良いか。』
先に大柄な方を喰うとしよう、川底から引き上げるのは面倒だが仕方ない。
暑苦しい男の方は後でゆっくりと喰らえばいい。
そう呟き、上から様子を伺うべく崖へと足を進めたその時
ドンッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
腹に響く程の轟音と、途轍もない衝撃が体を襲う。
地震?状況を理解するよりも先に、全身が爆風に飲まれた。
ドオオオオオォォォォォォォォォン!!!!!
『熱い…ああぁぁ熱いぃぃい…』
変わることのなかった表情がぐにゃりと歪む。
瞳に飛び込んできたのは、己を焼き尽くさんとする紅蓮の炎だった。
「 炎の呼吸 壱ノ型 不知火ッ !!!! 」
−−ザンッ
世界がぐるぐると回転する
ああこれで本当に くだらない毎日 はお終 い だ
- 790 名前:煉獄杏寿郎@GW特別企画・合同任務編 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:15
- 【伍】(>>747 >>755 >>766)
「それで!一体どういう絡繰だ!!」
「何が」
「先刻の大爆発だ!何がどうしてああなった!」
「おま、分からずに動いてたのかよ!!」
「うむ!さっぱりだ!吃驚したぞ、はっはっはっはっ」
お手上げとばかりに笑って見せると、宇髄の目が思い切り釣り上がる。
「言ったろうが、この近くには天然温泉があるってよ!」
「それがどうした!!」
「はァ!!?」
だから早く種明かしをして欲しい。
勿体ぶる男を急かしてやれば、今日一番の大きな溜息をつかれた。よもや。
「近くで温泉が湧き出てるって事は、この辺一体にも地下水脈が走ってる可能性があるわけ。」
「ほうほう!!」
「…お前から水泡の話を聞いて、予想がほぼ確信に変わってな」
「なるほど!流石だな!!」
「……ま、それらしい音も聞こえてたしなァ。俺様の力で刺激してやればガスが噴出、後はお前の火力で派手派手にドカンよ。」
「それはすごい!!水中でよくそのような芸当が出来たものだ!」
「………そりゃお前、忍びの里に伝わりし禁断の秘術でド派手にあれをああしてこうよ」
「そうか!よく分からんが天晴れ!!!」
「お前な…」
「なんだ!!」
「良いじゃねぇか!!その調子でもっと褒めろ!崇め讃えろよ、この宇髄様をなッ!ハーッハッハッ
「うむ!ちょっと調子に乗り過ぎだな!!」
「んだとコラ!!」
いつも通りの軽口を叩きながらも、煉獄は素直に感心していた。
その言葉が事実ならば、彼は最初から勝利への筋道を見通していたことになる。
「あー疲れた。全身びしょ濡れの泥まみれ、色男が台無しだっつーの」
宇髄はシャラりと額当てを取ると、一本桜に寄りかかるようにどかりと座り込む。
「ははは!此度は君に助けられたな、ありがとう」
「ハッ、突破口を開いたのはお前さ煉獄。戻ってくると信じてたぜ」
「ふ、そうか」
「まっ、あそこで陸ノ型繰り出すとは思わなかったけどなァ!お前、俺になんか恨みでもあんの?」
「そんな事より宇髄!!」
「いや、そんな事て」
「腹が減った!約束通り、花見といこう!!」
柔らかな月の光が桜の木へ降り注ぐ。
夜の静寂を破るように、煉獄の腹の音がぐぅと勢い良く鳴り響いた。
−−−−−−−
と、任務報告はこんな所だな!
ところで宇髄!忍びの里に伝わりし禁断の秘術とは一体なんだ!
是非目の前でやってみてほしい!出来ることなら俺も使ってみたい!
今日こそは伝授してもらうぞ!さあさあさあッ!!
【 GW特別企画・合同任務編 完 】
- 791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/03(Fri) 23:56
- お見事
煉獄さんと宇髄さんのリレーが鮮やか印象深いものみせてもらいましたわ
- 792 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/04(Sat) 10:24
- 宇髄さん煉獄さん面白い企画ありがとう楽しかったです
このSS映像化して欲しいくらいですわ共闘かっこよ
- 793 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/05(Sun) 15:11
- 宇髄さんにはド派手過ぎて
予算、場所、人手足りなかったり
鬼狩りや稽古で時間無かったりで
開催出来なかった幻の祭構想有るの?
- 794 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/10(Fri) 00:16
- 煉獄さんお誕生日おめでとうございます!!
つ【さつま芋タルト】
- 795 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/10(Fri) 00:16
- ちと間を空け過ぎちまった、すまん!
早速稽古をつけて行こうと思っているが、ワッハッハ!
前回の特別企画を楽しんでくれた名無しも多く、派手に黄金週間を飾れてよかったわ!
派手を司る祭りの神と、更に派手な芋の神が大暴れで清々しかっただろう!!
この調子で脳味噌爆発するくらいの勢いで躍進するぜ!っつーか、マジで爆発してもいいんだがな!
さァ今夜もド派手に行くぜ!
>>769
ハッハッハ!!予想は当たったようだな、日中は陽が射して気温が上昇したわ。
所によっちゃ夏場並の暑さになって、かき氷が爆発的に売れたとかなんとか。
――――爆発?!いいな、響き派手で!かき氷なんて爆発しろ!!
っと、まァ常時袖なし隊服の俺にとっちゃ、取るに足らん気温差だ、
なんたって俺様は派手を司る祭りの神だからなァ!熱いの寒いの言ってらんねーよ。
とはいえ、夕方になると気温が一気に下がり、朝方なんか五度以下になることもザラだ。
寒暖の差で風邪なんか引くんじゃねぇぞテメー等!!分かってんのか!!
休みボケなんかしてるまさに文字通りの大ボケなんか居ねぇだろうな!
そういうヤツってのは気合が足らん!何事も気合が大事なんだよッ!!
――――ん?急に暑ッ苦しいこと言いだしやがって、とか思ってそうな表情だな!
いいんだよ、気温さえ暑苦しいんだからよ、俺だって暑苦しいのの本領発揮だわ!!
>>770
俺んちならではの端午の節句……ってのはあんま覚えてねぇっつーか、
世間一般的な普通の祝いなんてもんはしてなかったと思うわ。
ああ、ほれ、鯉のぼりだ甲冑だ、そんなの飾る風習はなかったしな、
目立たず地味に生きて行かなきゃならん忍びの身としては鯉のぼりなんて上げたら
抹殺されるのは当然だろうしな。そらもう地味地味に過ごしてたぜ。
これといっちゃないんだが……ああ、そうだ、里の女達が柏の葉を収穫し、
それを清水で丁寧に洗い上げたもんに、米の粉と新芽のヨモギで形成した
あん入りの餅を蒸し上げた柏餅を食わせてくれたって思い出はある。
これに関してはあのクソ親でさえ、文句や嫌味を言ったって話は聞いたことはなかったな。
ま、どうでもいいが。
と言う訳で、宇髄家に関しちゃあんまり常識的なモンは当て嵌まらないし、
聞いても憂鬱になるかも知れねーな、忍びの一族の日常なんざそんなもんさ。
>>771
さっきの話に通ずるモンがあるが、こうして毎年鯉のぼりを上げてくれる
隊士が居るのは俺にとっちゃ有り難い存在かも知れんなァ、ハッハッハ!!
今年も俺の屋敷に映える虹色の鯉のぼりの群生と、電飾仕様の吹き流しを
奉納してくれるとは信仰心の篤い名無し隊士だ、目にかけてやろうじゃねえかッ!
それに――――――…一緒に飾られている「武者絵のぼり」の風貌が、
向かって右側が煉獄、左が俺に似てねぇか?ん?まさにその通り?!
ほう、じゃあこののぼりはワザワザ発注してくれたもんか!こりゃ嬉しいわ!
俺と煉獄の成長を願ってくれるとは……まァ、どっちも成人男性ですけど!!
身体は十分成長しちまってるが、ワッハッハ、柱としてはもっとのびしろはあるがな。
お前の願い通り、しっかりと鬼殺隊を支える柱になれるよう精進してやるぜ。
ま、正確には元柱だがこれから先もまあ見てろ、必ず鬼舞辻を討たせてやれるよう指導してやるわ。
>>776
さァさァさァ!!覚悟は良いかテメー等!柱稽古が始まるぞォ!!
生半可な覚悟で挑もうもんなら心が折れて再起不能になるぜ!
とは言え、俺のとこで挫折するような根性ならば、鬼舞辻との決戦で
正っ先に死ぬと思うからな、さっさと荷物纏めて帰るのを進めてやるわ。
それでも、俺の屋敷の門を叩こうとしてる奴!!
俺に稽古つけてもらってグズグズするような馬鹿ガキは戦場になんかだせねぇんだよ。
弱音、愚痴なんぞ吐く暇ねーほど鍛えてやるからなァ、楽しみにしてろ!
開始時期の調整は悲鳴嶼の旦那とお館様でしているはずだしな、
俺達がどうこう言う立場でもねーだろうし、俺は言われたようにするだけだわ。
活動写真?まァ色々あるんだろ、それよりお前は何回見に行った?
- 796 名前:宇髄天元 ◆7RhgGwJQ 投稿日:2024/05/10(Fri) 00:58
- 企画関連はひとまとめにさせて貰うが、別の場所の声も含め届いてる。
この声援を糧に所属隊士としてもっと励んで行こうと思ったぜ、名無し隊士よ、お前等に感謝する!!
>>777-778 >>780 >>785 >>791
派手な奴ってのは何をやっても派手になるんだなァ。
―――――俺も派手なのは自覚しているが、これほど派手な話し方が出来るとは舌を巻く。
ワッハッハ、勿論感服する方の意味で言ってる、相棒としてその隣を走ってるが、
コイツは常に思わずうなっちまうようなことを毎回やってくるんでな、全く楽する暇はねーよ!
それがまた心地いいとも言えるんだがな!此処だけの話しにしとけよ、な。
それに、合同任務ってのも稀なもんでな、こうしてしっかり話すのも初めてだし、
俺も煉獄も話すと熱くなっちまうモンで……だが、より多くの名無し隊士に
任務の話をする事が出来て俺様は満足してるぜ、ある意味聞いてくれて感謝するわ。
今後の戦いに役立ててもらえると、柱冥利に尽きるってもんだぜ。
それから>791も言っているが、リレー形式は俺も初めての経験でな。
まったく煉獄杏寿郎ってのはそこが知れねー野郎だわ、それがまた派手!!
お前のその感想は素直に受け取っとくぜ、ま、当然と言えば当然だけどよ。
>785ん?二人とも派手?
この世でこれ以上ない褒め言葉だなこのアホが!まァな、俺は華やかな色男だし、
名無しや相棒が望めばそれを叶えてやるのが祭りの神としての役目ってやつよ!!
派手に愛され派手に望まれた祭りの神はそりゃあ見事に派手派手にやってやったわ!
――――ん?さっきから派手しか言ってねぇだと?
いやあちとこの黄金週間、地味な潜入調査が続いてたんでね、自ずと派手なモンを求めちまうのさ。
柱稽古開始までに自尊心を最高潮に高めるにはこれが一番効果的だ!!
俺は尊い俺は尊い俺様は尊い!!時には思い込みも大事で自分が自分を大事にするのが有効!
ありがとう俺、どういたしまして俺、ってどっかで聞いたような言い回しだが、
誰よりも自分の見方なのが自分で、自分を褒めて伸ばすのも俺だ!!ワッハッハ!!
>>792
面白い企画と言ってもらえりゃ、煉獄も俺も嬉しい限りだわ。
普段からド派手な戦いしかしてねーからな、どんな話をしようか迷ったが、
いい機会に恵まれこないだの合同任務の話しを披露する事が出来た。
霧に包まれた中での戦いは、今にして思えば幻覚だったのか……そんな余韻が
残る戦闘ではあった。あんなぼんやりとした曖昧な状態の環境で鬼と対峙したのも初でさ。
記憶や意志までも朧げになってしまわなくて本当に良かったわ。
ま、共闘相手が煉獄だったんでなにも心配はいらなかったけどな。
熱意は力なり、必ず到着せんとするところを指せる一種の引力なり、と
昔の詩人も謳ったように、熱い炎を持ってるヤツは目指す先は見失わないのさ。
残念ながら実際の活動写真はねーからな、あとはご想像にお任せしますだわ。
まあこんだけ話してんだ、頭ん中で宜しく頼むぜ、ワッハッハ!!
- 797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/10(Fri) 01:28
- 煉獄さん誕生日おめでとう御座います
私からのプレゼントは私の愛をあげちゃいます返品不可ですよぅ
- 798 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/10(Fri) 08:07
- 煉獄さんお誕生日おめでとう
いつも芋ばかりなんで今年は
つ【鯛の刺身】
つ【歌舞伎チケット】
つ【鮭大根】
つ【おはぎ】
- 799 名前:煉獄杏寿郎 ◆Gv0oNgqY 投稿日:2024/05/10(Fri) 13:01
- >>765
なんと!どら右衛門殿にそのような過去があったとは!
強い恐怖のために、髪が一夜にして白髪になった男が出てくる怪談話を聞いた事があるが
よもや全身の色が変わってしまうとは、一体どれほどの恐怖だったのか。
肌が青ともなれば苦労も多かろう。きっと元は普通の肌色で…ん?黄色??
……黄色…?
うむ!なるほど!!
ともかく、鼠ばかりか置かれた環境を憎んでも何ら可笑しくはない中で
その人は今も尚自分でない誰かの願いを叶え、悩みを聞き、解決へと導いてくれるのだろう?
素晴らしい心根の持ち主だ!元の黄色は陽の光、今の青は澄んだ青空といったところか。
例え肌の色が変わろうとも、どら右衛門殿が周囲の人たちへ与える温もりは寸分も違わないのだろうな。
俺も、かく在りたいものだ!
>>769
やあ!暫く見かけないと思っていたが、君休暇中だったのか!
はははっ!その顔、随分と休みを満喫したようだな!
うむ!強く前へ足を踏み出す為には、時に刀を置き、心身を休ませ英気を養う事もまた重要だ!
かくいう俺も、先日の宇髄との合同任務の後にお館様より休暇を賜ってな!
天気に恵まれたのもあって、千寿郎と久々に二人で出掛けてきた!
浅草六区の電気館で尾上松之助の活動写真を観たんだが、それが丁度忍者モノでな。
フッと消えたかと思えば別の場所から突如現れたり、大きなガマガエルに姿を変えたり
地面から水が勢い良く噴き出したり、とまぁ凡ゆる術を使って敵を翻弄する姿は実に痛快だ!
弁士の話術がこれまた巧みでな!千寿郎も目をキラキラとさせて観入っていた!
男というのは、いくつになっても侍だの忍者だのに憧れを抱くものだからな!はっはっはっ!
それで、君はどんな休日を過ごしたんだ?心を打つ瞬間はあっただろうか。
人の時間というのは有限だ。
ならば良き時も思う様足が動かぬ時も、日々を全力で生きていたいものだな!
さあ!我々の日常に戻るとしよう!今日も張り切って鍛錬だ!!
>>770
幼い時は、庭に大きな鯉のぼりを揚げて母が柏餅を作ってくれた。
ふふ、新聞紙で兜を二つ作って、父上と武将ごっこをした事もある。
ある意味稽古の延長のようなものだったが
当時柱だった父と過ごせる時間は短かったから、相手をしてもらえるのがとにかく嬉しくてな。
抜けるような青空に、泳ぐ鯉のぼり、新聞紙の兜と手作りの柏餅。
まだ赤子だった千寿郎が、小さな手を伸ばして鯉の尾を掴んだ瞬間を、今も鮮明に覚えている。
母が亡くなってからは、鯉のぼりを揚げる事もなくなってしまったがな!
それでも新聞紙の兜だけは、毎年欠かさず作るようにしているんだ!
ほんの少し前まで、千寿郎の顔が隠れるほどぶかぶかだったのが
いつの間にか勇ましい若武者のようになって、成長の速さをしみじみと感じる!
恥ずかしがりながらも、兄の遊びに付き合ってくれる弟には感謝だな!わはは!!
ん?なんだ、俺が折り紙をやるのがそんなに不思議か?
はははっ、兜だけは特別だ!それ以外はてんで駄目だな!
うむ!少し過ぎてしまったが、折角だから折り方を君にも教えてやろう!こっちへおいで!
後進たちの更なる成長と健康を願って、百は作るぞ!心を燃やせッ!
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