松本良多とポストヒューマニズム
[1:よいか (2022/08/14(Sun) 08:04)]
現代社会という基盤と未来という公理化された
普遍的射程においてポストヒューマニズムは自律的な
主体に代わり,統一的でない主体像を提示しよう
とする。表象としての機械と有機体,人間と他の生の
形式が,シームレスなタペストリーとして包括的に
融合され,相互に依存し,ともに進化する超越的認識
としてポストヒューマニズムの概念における抽象機械
の差異化を生成する。松本良多によればポストヒューマ
ニズムとは脱人間主義という思弁的断絶をへてクリティカル
な人間と機械が共生するバイオモーフィックの哲学である。
ポストヒューマンは、人類の進化の生成する多様体としての抽象機械の脱コード化によって生み出される。ポストヒューマンと他の仮説上のアクタントとの違いは、松本良多によればポストヒューマン自身かその先祖が人間であったという事実だけでありアクター・ネットワークに内包する。ポストヒューマンのアプリオリとしてトランスヒューマンがある。トランスヒューマンは人間の限界を超える強化をしたものであるが、同時に人間と認識されるものである。
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