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昭和「日本映画黄金時代」と映画主題歌
- 1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/04(Sun) 23:04
- 昭和前半、昭和の初頭から昭和30年代にかけ、日本映画は黄金時代にあった。
まだ日本が草深かった時代、日本がまだ貧しかった時代、まだテレビもなかった時代、
娯楽は「映画」だった。
どんな小さな街にも、ちいさな映画館があった。そして映画公開を楽しみに待った。
その映画には主題歌があって、レコード全盛時代で映画とともに人々は、それを愛唱し
口ずさんだのが今に残る多くの名曲だった。
日本におけるトーキ―映画の最初は田中絹代主演の昭和6年「マダムと女房」。日本における「映画主題歌」は、
昭和4年、佐藤千夜子「東京行進曲」(西條八十作詞、中山晋平作曲)。
特に、映画と提携したのが昭和6年に彗星のごとく登場した古賀政男で、「古賀メロディー」の名で愛されたその多くの名曲の、その多くは映画主題歌でもある。
- 2 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/04(Sun) 23:34
- 日本映画の黄金時代と、昭和レコード歌謡?歌謡曲?の黄金時代はほぼ重なる、日本がまだ貧しい時代であった。
日本における最初のレコード歌謡は、昭和3年〈1928)佐藤千夜子「波浮の港」(野口雨情作詞、中山晋平作曲)であった。
佐藤は日本におけるレコード歌手第一号とされ、大正から昭和の初めにかけて、中山晋平の歌(晋平節)を世に広めた歌手であり、古賀政男の才能を見抜き
メジャーデビュ―させたことで昭和歌謡史で忘れることのできない歌手。
- 3 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/04(Sun) 23:39
- 古賀政男の最初の映画主題歌は、昭和6年、同名の映画「チャッカリしてるわね」、
まだサイレント映画であった。
古賀政男はサイレント時代から映画の主題歌を作っている。
- 4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/05(Mon) 07:57
- 今、トヨタ・カローラのCMに使われている「丘を越えて」(古賀政男作曲)。
これは昭和6年〈1931〉、新興キネマ「姉」の主題。
昭和4年マンドリン合奏曲として作られたものだが、「姉」の映画化に伴い
野口雨情門下の詩人「島田芳文」が詞をつけたもの。
CMで違うが、「酒は涙か溜息か」とともに藤山一郎によって吹き込まれたもの。
「酒は涙か溜息か」は、映画「想い出多き女」になっている。
- 5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/05(Mon) 08:59
- 「人生の並木路」は、―日活映画「検事とその妹」(1937.1.14)・・竹田敏彦原作の『検事の妹』の映画化・の主題歌で、戦前、戦後2回にわたって映画化されている。
1937.1.14 日活多摩川 渡辺邦男監督 岡譲二、原節子
1956.5 新東宝 古賀聖人監督 丹波哲郎,日比野恵子
映画は知らなくとも、「人生の並木路」は、映画を離れて広く時代を超えて愛されています。
日本はいつの間にか豊かになりましたが、昔日本がまだ農村主体の貧しかった時代、
貧乏人の子沢山・・長男とか兄は、弟・妹の面倒を一身にみる、それがあたりまえだったそうです。
「検事とその妹」(昭和12年)という映画は、昭和12年1月、もうすぐ70年ですが、「法の裁きのなかにも人間の情がある」こと
をテーマとしたもので、両親を早々と失い,唯一の妹と貧しい生活を支え合う
という経験をしてきた、被告を裁く検事は、そのため同じような立場にある被告に対して同情の念を禁じ得なかった・・のです。
最近はこのような「人間の情」が余り語られることが無く、こうした人間の情をテーマとしたドラマや映画も、昭和30年代以降、
日本が豊かになるにつれて、めっきりなくなってきたのは残念なことです。
この歌は日本にもそういう時代があったことを教えてくれます。
『泣くな妹よ 妹よ泣くな・・』(佐藤惣之助)・・この歌は聴けば聴くほどに味のあるメロディーのすばらしさが存分に味わえる名曲です。
戦時中には「誰か故郷を想わざる」とともに兵士たちの間で最もよく歌われたといわれ,「この歌のおかげで,ぜひ妹の顔をもう一度見ようと
思って,つらい間も生き抜くことができた.」という便りも作曲者のもとに寄せられたそうです。最後に『生きてゆこうよ 希望に燃えて・・』
で結ばれる、簡潔な中に今失われつつある「兄弟の絆」を歌った説得力のあるすばらしい歌だと思います。
h ttp://homepage1.nifty.com/muneuchi/enka/ch13.htm
h ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-senzenkayou/jinseinonamikimichi.htm
- 6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/05(Mon) 20:57
- 愛染かつら
昭和13年〈1938)作品、松竹大船三部作。 ...-
『婦人倶楽部』に連載された川口松太郎原作の同名小説の映画化、川口松太郎のたっての希望で西條八十に作詞のすべてを依頼。
全編を通じて「子守歌」というい歌詞がいたるところにでてくる。
生みの親、育ての親、この親子の情をテーマとしている。
♪花も嵐も踏み越えて 行くが男の生きる道♪、と歌う「旅の夜風」が有名な戦前の松竹メロドラマの傑作。子持ちの未亡人看護婦・高石かつ枝と、院長の息子で青年医師の津村が恋に落ち、身分の違いや子供の病気など様々なすれちがいを経てついに結ばれる・・・。同時に霧島昇とミス・コロムビアの二人も、この三部作の最後の「愛染夜曲」の最後で、歌詞そのままに結ばれる。
はろばろと はろばろと
愛の山河 今日旅終えて
結ぶ縁(えにし)の 愛染かつら
花よ降れ降れ より添う肩に
愛染かつら完結篇の主題歌「愛染夜曲」の最後四番目にこうある。
「愛染かつら」と共に結ばれる、霧島昇とミス・コロムビア(松原操)に対するはなむけの言葉であると、西條八十は自伝『唄の自叙伝』にかいている。
h ttp://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-aizenzoshi.html
・愛染かつら 1938年(昭和13年)9月10日
主題歌 旅の夜風(西條八十作詞、万城目正作曲) 霧島昇 ミス・コロムビア
挿入歌 悲しき子守唄(西條八十作詞、竹岡信行作曲)ミス・コロムビア
・続・愛染かつら 1939.5.5
主題歌 愛染夜曲(西條八十作詞、万城目正作曲) 霧島昇 ミス・コロムビア
挿入歌 朝月夕月(西條八十作詞、竹岡信行作曲) ミス・コロムビア
・愛染かつら・完結編 1939.11.16
主題歌 愛染草紙(西條八十作詞、万城目正作曲) 霧島昇 ミス・コロムビア
挿入歌 荒野(あれの)の夜風(西條八十作詞、早乙女光作曲)ミス・コロムビア、二葉あき子
- 7 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/05(Mon) 22:08
- >>4
丘を越えて
作詞:島田芳文
作曲:古賀政男
歌唱:藤山一郎
丘を越えて行こうよ
真澄の空は朗らかに
晴れてたのしいこころ
鳴るは胸の血潮よ
讃えよわが青春(はる)を
いざ行け遥か希望の
丘を越えて
昭和4年(1929)、マンドリン合奏曲「ピクニック」として作られ、新興映画「姉」の主題歌として野口雨情門下の詩人島田芳文の詩になる青春賛歌,元祖「青春歌謡」である。
昭和改元(1926年12月)のちょうど5年目、昭和6年(1931)12月、東京音楽学校の学生だった藤山一郎によってレコード。 藤山一郎とのコンビで9月「酒は涙か溜息か」、昭和7年「影を慕いて」とともに「古賀メロディ−」を確立した。(「写真 昭和30年史」毎日新聞社1956)
戦後70年、昭和90年、「影を慕いて」とともに、童謡と同じく演奏会などで80年を超えて歌われ演奏されている数少ない「日本の名曲」である。
46小節よりなる前奏、歌の部分より前奏・間奏・後奏の方が長い「古賀メロデー」の代表的な曲。
山田耕筰は「明朗性」を表す作品として高く評価、ヨーロッパに行くときはこのレコードを持ち歩いて日本の代表的な作品として自慢していた。
- 8 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/06(Tue) 08:37
-
☆日本の大衆歌曲・歌謡曲の歴史 (当歴史BBS)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=history&key=35
- 9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/06(Tue) 08:39
- 関連BBS この歴史BBS
☆日本の大衆歌曲・歌謡曲の歴史
h ttp://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=history&key=35
- 10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/12(Mon) 22:47
-
新妻鏡
1940東宝映画 小島正二郎原作「新妻鏡』主題歌
作詞 佐藤惣之助 作曲 古賀政男
僕がこころの良人(おっと)なら
君はこころの 花の妻
遠くさびしく 離れても
啼くな相模の 鴎(かもめ)どり
たとえこの眼は 見えずとも
聖いあなたの 面影は
きっと見えます 見えました
愛のこころの 青空に
むかし乙女の 初島田
泣いて踊るも 生計(いのち)なら
清いふたりの 人生を
熱い涙で 謳おうよ
物が有り余る時代、最近の歌には、感動できる歌がめっきりすくない。一方昔の歌も歌われる機会が少なくなりつつある。
「新妻鏡」・・昭和15年、太平洋戦争開戦直前、東宝映画『新妻鏡』は、目の見えない薄幸の新妻が苦労の果てに結ばれると言う話(小島政二郎原作)で、霧島昇、二葉あき子(戦後、島倉千代子)歌。
まだテレビも無かった時代、昭和は「日本映画黄金時代」。どんな小さな街にも小さな映画館があって、人々は続編を心待ちにしていたのでした。
実は録音されていないが2番と3番の間にもうひとつあって、
強くなろうよ 強くなれ
母となる身は 幼児(おさなご)の
愛の揺籠(ゆりかご) 花の籠
なんで嵐に あてらりょう
この歌は、すごい重みのある。
男女年齢を問わず勇気ずけられる人生の応援歌です。
これを歌えば、今流行の育児放棄虐待などありえないことでしょう。
簡潔な詞のなかにわすれかけている大切なことが、さりげなくちりばめられた惣之助の詩。
時代を超えて、味わいのある歌だと思います。
ぜひ、オリジナルで聞いてください。
なお、挿入歌に「目ン無い千鳥」(サトウハチロー作詞、古賀政男作曲) (霧島昇、ミス・コロムビア歌) がある。
- 11 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/13(Tue) 06:52
- 訂正
泣いて踊るも生計(くらし)なら
- 12 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/13(Tue) 07:01
- とてもいい曲だと思います。いつまでも残しておきたいですね!。。
現代ではいろんな人が作詞、作曲されていますがこのように心に残る曲がないのが残念でなりません。
このようなきれいで心に残る曲を後世に
これからも数少ない名曲を大切にみんなで歌い継がれるようにしたいですね!。
- 13 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/13(Tue) 22:51
-
この時代の歌は人に寄り添い、やさしさに満ちていますね!
- 14 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/13(Tue) 23:13
- 「目ン無い千鳥」(サトウ・ハチロー作詞)は、日米開戦前年、昭和15年(1940)に公開された,小島政二郎原作、東宝映画「新妻鏡」の挿入歌です。 (主題歌「新妻鏡」(佐藤惣之助作詞)のB面)
戦前戦後2回映画化され、戦後テレビドラマでも3回放送されています。
映画化(1940,1956)
TVドラマ化(1966,1869.1974) ・1969年挿入歌「目ン無い千鳥」 歌・大川栄策
♪目ン無い千鳥の高島田 見えぬ鏡に いたわしや 曇る今宵の 金屏風 誰のとがやら 罪じゃやら・.・
「目ン無い千鳥」とは、[目隠し鬼ごっこ]のこと。
子供の空気銃の誤射によって失明した薄幸の美女が辿る「数奇な運命と美しい愛の物語」。
詩人サトウ・ハチローは、 目が見えぬということを、一言も触れずに,それをあらわしています。
多分、今ではこういう歌はできないでしょう。
この美しい歌が、放送禁止曲とかになったということはありません。
太平洋戦争前に、こうした[青春歌謡]ができていたことは驚きです。日本がまだまずしかった時代、貧しくもこころ豊かな時代だからこそ生まれた歌でしょう。
でもやはり、霧島昇、ミス・コロムビア夫妻が歌うからこその青春歌謡であって、大川栄策が歌うとド演歌になってしまうのは残念です。
歌いこなせる歌手がいなくなってきているのは残念なことです。
飽食の時代といわれ久しいですが、日本が豊かになるにつれ、こうした歌が歌われなくなっていると言うことは残念なことです。
また最近、なんでも「言葉狩り」がまかりどおっているようなのは残念なことでは有りますね。
- 15 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/13(Tue) 23:25
-
目ン無い千鳥
作詞 サトウ・ハチロー
作曲 古賀政男
昭和15年(1940)
1 目ン無い千鳥の 高島田
見えぬ鏡に いたわしや
曇る今宵の 金屏風
誰の科(とが)やら 罪じゃやら
2 千々(ちじ)に乱れる 思い出は
過ぎし月日の 糸車
まわす心の 杯に
紅はさしても 晴れぬ胸
3 雨の夜更けに 弾く琴が
白い小指に 沁みてゆく
花が散る散る 春が逝く
胸の扉が また濡れる
4 目ン無い千鳥の 寂しさは
切れてはかない 琴の糸
青春(はる)の盛りの 若い葉に
咽(むせ)び泣くよな 小糠(こぬか)雨
- 16 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/27(Tue) 21:05
-
■ 主な古賀メロディーの映画主題歌。・・
・松竹映画1931.2 「チャッカリしてるわね」(柳井隆雄原作) (無声 映画)
主題歌 チャッカリしてるわね(西岡水朗作詞 天野喜久代歌)
(映画と関係ないが、片面が関種子「乙女心」♪朧月夜のその頃に・・)
・松竹映画1931.10 「想い出多き女」 (無声映画)
主題歌 酒は涙か溜息か〈高橋掬太郎作詞 藤山一郎歌〉
挿入歌 私此頃憂鬱よ (高橋掬太郎作詞 淡谷のり子歌)
・松竹 1931.11清水宏監督「青春図絵」(菊池寛 原作)
主題歌 青春図絵の唄(貞子の唄)(菊池寛詩、関種子歌)
・入江プロ 1936「白衣(びゃくえ)の佳人」
主題歌「白衣の佳人の唄」 (佐藤惣之助作詞 デックミネ歌)
・新興キネマ1931「姉」
主題歌 丘を越えて(島田芳文作詞 藤山一郎歌)
挿入歌 窓に凭れて(島田芳文作詞 関 種子歌)
・松竹映画1932.1野村芳亭監督「金色夜叉」(無声映画)
主題歌 お宮の唄(佐藤惣之助作詩、関 種子歌)
・松竹映画1932.3 島津保次郎監督「勝敗」
主題歌 町子姉妹の唄(菊地寛詩、河原喜久恵歌)
・日活映画1932.7「鳩笛を吹く女の唄」(無声映画)
主題歌 鳩笛を吹く女の唄(佐藤惣之助作詞、井上静雄(藤山一郎)歌)
・大衆文芸プロ映画社1932「佳人よ何処へ」
主題歌 あけみの歌〈原阿佐緒作詞、関種子歌〉
挿入歌 佳人よ何処へ(原阿佐緒作詞 淡谷のり子歌)
・日活映画1932「上海」
主題歌 さらば上海(時雨音羽作詞 関種子歌)
・新興キネマ1932「スキーの唄」
主題歌. スキーの唄(島田芳文作詞 藤山一郎歌)
・新興キネマ1935 「貞操問答」(菊池寛原作)
主題歌 白い椿の唄(佐藤惣之助作詞、楠木繁夫歌)
・日活映画1935.10大谷俊夫監督「のぞかれた花嫁」
主題歌 のぞかれた花嫁(玉川英二作詞 杉狂児歌)
挿入歌 二人は若い(玉川英二作詞 ディック・ミネ, 星 玲子.歌)
- 17 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/27(Tue) 21:21
-
・日活映画1935阿部豊監督「緑の地平線」
主題歌 緑の地平線(佐藤惣之助作詞、楠木繁夫歌)
挿入歌 ゆかりの唄(佐藤惣之助作詞、ディックミネ歌)
挿入歌 夕べ仄かに (島田芳作詩、デックミネ歌)
・日活映画1936島耕二監督「情熱の詩人啄木」
主題歌 啄木の唄(島田磬也作詞 楠木繁夫歌)
挿入歌 春まだ浅く〈石川啄木作詩 有島通夫歌〉
・テイチク提携東宝映画(PCL映画)1936東京ラプソディ」
主題歌 東京ラプソディ(門田ゆたか作詩 藤山一郎歌)
挿入歌 東京娘(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
挿入歌 青春の謝肉祭(カーニバル)(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
・日活映画1936渡辺邦男監督「慈悲心鳥」
主題歌 慈悲心鳥の唄(佐藤惣之助作詩 楠木繁夫歌)
挿入歌 さらば青春(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
・日活映画1936渡辺邦男監督「魂」
主題歌 男の純情(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
挿入歌 愛の小窓(佐藤惣之助作詞、ディックミネ歌)
・日活映画1936千葉泰樹監督「女の階級」(吉屋信子原作)
主題歌 女の階級(村瀬まゆみ作詞 楠木繁夫歌)
挿入歌 回想譜(今城靖児作詞 藤山一郎歌)
・日活映画1936「うちの女房にゃ髭がある」
主題歌 うちの女房にゃ髭がある(星野貞志作詞 美ち奴、杉狂児歌)
挿入歌 ああそれなのに(星野貞志作詞 美ち奴歌)
・日活映画1937.1.14渡辺邦男監督「検事とその妹」〈竹田敏彦原作『検事の妹』〉
主題歌 人生の並木路(佐藤惣之助作詞、ディックミネ歌)(テイチク1200)
挿入歌 聖処女(きよおとめ)の唄(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
・日活1937「真実一路」(山本有三原作)
主題歌「真実一路の唄」(佐藤惣之助作詞 楠木繁夫歌)
・東宝映画1937.7西條八十原作、「白薔薇は咲けど」
主題歌 白薔薇は咲けど(佐藤惣之助作詞 藤山一郎歌)
挿入歌 緑の月(佐藤惣之助作詩、奥田瑛子歌)
・日活映画1938「人生劇場―残侠編」(尾崎士郎原作)
主題歌 人生劇場(佐藤惣之助作詞、楠木繁夫歌)
・東宝映画1940「春よいづこ」(川口松太郎原作)
主題歌 春よいづこ(西條八十作詞 藤山一郎、二葉あき子歌)
挿入歌 なつかしの歌声(西條八十作詞 藤山一郎、二葉あき子歌)
・東宝映画1940渡辺邦男監督「新妻鏡」(小島政二郎原作)
主題歌 新妻鏡(佐藤惣之助作詞 霧島昇、二葉あき子歌)
挿入歌 目ン無い千鳥(サトウハチロー作詞、霧島昇、ミス・コロムビア歌)
・松竹映画1940「愛の暴風」
主題歌 相呼ぶ歌(西條八十作詞、霧島昇、菊池章子歌)
・東宝映画1940「蛇姫絵巻」
主題歌 蛇姫絵巻(西條八十作詩、志村道夫、奥山彩子歌)
・新興キネマ1940「誰か故郷を想わざる」
主題歌 誰か故郷を想わざる(西条八十作詞 霧島 昇歌)
・東宝映画1940.10渡辺邦男監督「熱砂の誓い」
主題歌 熱砂の誓い〈建設の歌〉〈西條八十作詩 伊藤久男歌〉
挿入歌 紅い睡蓮(西條八十作詞 李香蘭歌)
・東宝映画1941山本嘉次郎監督「馬」
主題歌 馬(佐藤惣之助作詞 伊藤久男、菊池章子歌)
(「めんこい仔馬」は、この映画のために作られたのがだが映画には入らなかった。)
・東宝映画1941「歌えば天国」
主題歌 歌えば天国(西條八十作詩、藤山一郎、古川ロッパ、二葉あき子歌)
(古賀メロディーらしからぬジャズ調の曲です。)
挿入歌 リンゴが紅い(サトウハチロー詩、藤山一郎、古川ロッパ、松原 操歌)
挿入歌 働こうぜ友よ (佐藤惣之助作詩、藤山一郎歌)
・日活映画1941「海の豪族」
主題歌 海の豪族(佐藤惣之助作詩 伊藤久男歌)
・松竹・満映合作映画1942「迎春花」(インチュンホウ)
主題歌 迎春花(西條八十作詞 李香蘭歌)
・映画「蘭花扇(らんかせん)」(1942 5月)
主題歌 花白蘭の唄(李香蘭、楠木繁夫歌)
・大映映画1942「歌う狸御殿」
主題歌 歌う狸御殿(サトウハチロー作詞、楠木繁夫、三原じゅん子歌)
挿入歌 どうじゃね元気かね(サトウハチロー作詞、楠木繁夫歌)
- 18 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/27(Tue) 21:22
- ・松竹映画1943清水宏. 監督:「サヨンの鐘」
主題歌 サヨンの鐘(西條八十作詞、渡辺はま子歌)(台湾名 月光小夜曲)
挿入歌 サヨンの歌(西條八十作詞、李香蘭歌)
挿入歌 なつかしの蕃社(西條八十作詞、霧島昇、菊池章子歌)
・大映映画1943「青空交響楽」(サトウハチロ‐原作)
主題歌 青い牧場(サトウハチロー作詞 藤山一郎、奈良光枝歌)
挿入歌 故郷の白百合(サトウハチロー作詞 霧島昇、ミス・コロムビア歌)
・東宝映画1944「あの旗を撃て」
挿入歌「雲のふるさと」(大木惇夫作詩、伊藤久男歌)(1946年NHK「ラジオ歌謡」)
・東宝映画1945.1成瀬 巳喜男監督「勝利の日まで」(サトウハチロー脚本)
主題歌 勝利の日まで(サトウハチロー作詞 波平暁男、近江敏郎他歌)他
挿入歌 祖国の花(サトウハチロー作詞、轟由紀子、奈良光枝歌)
挿入歌 硬い約束(サトウハチロー作詞、三原じゅん子歌 )
・東宝映画1946渡辺邦男監督「麗人」(佐藤紅緑原作『麗人』再映画化)
主題歌 麗人の歌(〈西條八十作詞 霧島 昇歌〉
・大映映画1946「或る夜の接吻」
主題歌 悲しき竹笛(〈西條八十作詞 近江敏郎、奈良光枝歌〉
・東宝映画1947「こころ月の如く」
主題歌 こころ月の如く〈西條八十作詞 二葉あき子歌〉
挿入歌 旅の舞姫(〈西條八十作詞 霧島 昇 二葉あき子歌〉
・新東宝映画1948渡辺邦男監督「あの夢この歌」(西條八十「唄の自敍傳」より)
主題歌 あの夢この歌〈西條八十作詞 霧島 昇 二葉あき子歌〉
・東宝映画1948市川崑監督「三百六十五夜」(小島政二郎原作)
主題歌 三百六十五夜〈西條八十作詞 霧島昇、ミス・コロムビア歌)
挿入歌 恋の曼珠沙華〈西條八十作詞 二葉あき子歌)
・新東宝映画1948 「湯の町悲歌」
主題歌 湯の町エレジー(野村俊夫作詩 近江俊郎歌)
・新東宝映画1949野村浩将監督「影を慕いて」(古賀政男原案)
主題歌 影を慕いて(古賀政男作詞、藤山一郎歌)
・新東宝映画1949 「夢よもう一度」
主題歌 夢よもう一度(西條八十作詩 二葉あき子歌)
挿入歌 愛の灯かげ(西條八十作詩 近江俊郎、奈良光枝歌)
玉川英二、星野貞志はサトウハチロ‐の変名。
- 19 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/30(Fri) 18:44
-
・新東宝映画 1949「影を慕いて」(古賀政男作曲生活20周年記念制作映画)
主題歌 希望に燃えて(サトウハチロ―作詞、古賀政男作曲)
★「希望に燃えて」(伊藤久男・霧島昇・近江俊郎・高倉敏・二葉あき子・奈良光枝)ー新東宝が古賀政男作曲生活二十年を記念して上原謙・山根寿子主演、野村浩
将監督で制作した「影を慕ひて」のラストシーンを飾る主題歌となったが、もともとこれは映画のためではなく、NHKの視聴者リクエストによる「希望音楽会」のテーマーソングとして制作されたもの。
東日本大震災の被害にあわれた方々にぜひ聞かせてあげたい曲。
- 20 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/10/30(Fri) 19:00
- >>19
★ 希望音楽会(1945年、NHK)
主題歌:「希望に燃えて」
音源:「思い出のラジオ・テレビ主題歌集」(GES-31299)より
敗戦後初の歌謡曲番組。
1945年8月15日、昭和天皇が「終戦の大詔」を放送、日本は事実上敗戦し、無条件降伏した。
そんな時世の中、国民に希望を与えるため、10月3日に本番組は開始された。
リスナーからのリクエスト曲を出演歌手が生で歌うといった内容のもので、資料によれば戦後初の
大ヒット曲「リンゴの唄」も、この番組で初めて電波に乗ったそうである。
番組最後に出演者全員によって歌われるのが「希望に燃えて」であり、サトウハチロー作詞、古賀政男
作曲によるこの曲は、後半のメジャーに転調する展開と一気に希望を歌う歌詞と一体になって、当時の
国民に大きな希望を与えたであろう名曲である。
(但しレコード化されたのは昭和24年〈1949〉のこと。)
- 21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/09(Mon) 17:52
- ・新東宝映画 谷口千吉監督「暁の脱走」(1950年 主演 山口淑子=李香蘭、池部良)「李香蘭」が戦地慰問でかならず最初に歌ったのが「荒城の月」というのもわかります。
李香蘭が戦地を慰問した際に最初に歌うのが、この「荒城の月」だったという。
戦時中の慰問の姿を自らが再現したともいえる映画である。
そしてこの李香蘭が歌う「荒城の月」こそが、昭和17年9月(発売)、古賀政男編曲になる。COL100542 荒城の月/宵待草
You Tubeのほか、国立近代美術館フィルムセンターでもみれる。
「荒城の月」;土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲 古賀政男編曲 明大マンドリンクラブ演奏 1942 COL100542
- 22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/09(Mon) 18:45
- ・松竹映画 1950萩原徳三監督「娘船頭さん」
主題歌 娘船頭さん (西條八十作詞、古賀政男作曲)美空ひばり
- 23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/09(Mon) 19:02
-
日本の映画は昭和35年(1960年)に日本映画史上で最高製作本数となる547本を製作し、ピークを迎えました。
ちょうど、テレビの普及が進んだころで観客動員数は1958年の11億強を最高に、ゆるやかに下降し、3年後の1963年には半分以下の5億人強になりました
- 24 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/17(Tue) 15:21
- >>22
訂正
「娘船頭さん」 1955(昭和30年)
- 25 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/19(Thu) 10:19
- ・日活映画 1956小林桂三郎監督「乙女心の十三夜」
主題歌 乙女心の十三夜(西條八十作詞 古賀政男作曲)島倉千代子
- 26 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/23(Mon) 21:34
- その他戦前の主なもの(古賀メロ以外)
・松竹1933 「十九の春」
主題歌 十九の春(西條八十作詞、江口夜詩作曲)ミス・コロムビア
・松竹1936 「人妻椿」
主題歌 人妻椿(高橋菊太郎作詞、竹岡信幸作曲)松平晃
・松竹「愛染かつら」三部詐1938ー1939
(西條八十作詞、万城目正、竹岡信幸他)6曲
・松竹1939 「純情二重奏」
主題歌 純情二重奏(西條八十作詞、万城目正作曲)霧島昇、高峰三枝子
・松竹1939 「新女性問答」
主題歌 純情の丘(西條八十作詞、万城目正作曲)二葉あき子
挿入歌 乙女七人(西條八十作詞、万城目正作曲)二葉あき子
・松竹1940 「聖戦愛馬譜 暁に祈る
主題歌 暁に祈る(野村俊夫作詞、古関裕而作曲)伊藤久男
挿入歌 愛馬花嫁(西條八十作詞、万城目正作曲)ミス・コロムビア他
・東宝1940 「支那の夜」
主題歌 支那の夜(西條八十作詞、竹岡信幸作曲)渡辺はま子
挿入歌 蘇州夜曲(西條八十作詞、服部良一作曲)霧島昇、渡辺はま子
- 27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/23(Mon) 21:45
- ・松竹1945 「そよかぜ」
主題歌 りんごの唄(サトウハチロ―作詞、万城目正作曲)霧島昇、並木路子
・松竹1949 「青い山脈」
主題歌 青い山脈(西條八十作詞、服部良一作曲)藤山一郎、奈良光枝
・松竹1951 「越後獅子」
主題歌 越後獅子の唄(西條八十作詞、万城目正作曲)美空ひばり
・松竹1954 「哀愁日記」
主題歌 哀愁日記(西條八十作詞、万城目正作曲)コロムビアローズ
・松竹1954 「この世の花」
主題歌 この世の花(西條八十作詞、万城目正作曲)島倉千代子
- 28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/25(Wed) 20:30
-
・松竹1932 「涙の渡り鳥」
主題歌 涙の渡り鳥8西條八十作詞、佐々木俊一作曲)小林千代子
・振興キネマ1936 「初恋日記」
主題歌 花言葉の唄(西條八十作詞、池田不二男作曲)松平晃、伏見信子
・松竹1942 「高原の月」
主題歌 高原の月(西條八十作詞、早乙女光作曲)霧島昇、二葉あき子
・松竹1943 「湖畔の別れ」
主題歌 湖畔の乙女(西條八十作詞、万城目正作曲)菊池章子
挿入歌 夕の鐘(北村寿夫作詞、万城目正作曲)ミス・コロムビア
- 29 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/25(Wed) 20:47
- 訂正
主題歌 湖畔の乙女(西條八十作詞、早乙女光作曲)菊池章子
- 30 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/26(Thu) 10:00
-
・日活1929 溝口健二監督 菊池寛原作「東京行進曲」 日本最初の映画主題歌、サイレント
主題歌 東京行進曲(西條八十作詞、中山晋平作曲)佐藤千夜子
・松竹1929 「親父とその子」
主題歌 蒲田行進曲(堀内敬三訳詞、Rフリム作曲)川崎豊、曽我直子
・日活1930 「この太陽」
主題歌 この太陽(西條八十作詞、中山晋平作曲)佐藤千夜子
・日活1931 「侍ニッポン」
主題歌 侍ニッポン(西條八十作詞、松平信博作曲)歌:徳山l(とくやまたまき)
・松竹1931 「天国に結ぶ恋」
主題歌 「天国に結ぶ恋」(柳水把(西條八十)作詞、林純平(松平信博)作曲)
・松竹1932 「銀座の柳」
主題歌 銀座の柳(西條八十作詞、中山晋平作曲)歌:徳山l(とくやまたまき)、C家文子
以上、名作と言われる代表的なものだが、名作と言われる中に、詩人・西條八十がいかに多いかわかる!!。
- 31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/26(Thu) 10:02
- 訂正
・松竹1932 「銀座の柳」
主題歌 銀座の柳(西條八十作詞、中山晋平作曲)歌:徳山l(とくやまたまき)、四家文子
- 32 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/26(Thu) 11:12
- 今、多くはYou Tube でもみることができます。
- 33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/26(Thu) 19:19
- 戦前から戦後にかけて名作で知られる大女優「原節子」が亡くなって。
15歳から多数の映画に出演した。
ここにでてくるものでは・・・
『緑の地平線』前篇(阿部豊 監督、1935年)ゆかり(原初のトーキー作品。)
『緑の地平線』後篇(阿部豊 監督、1935年)ゆかり(原初のトーキー作品。)
『白衣の佳人』(阿部豊 監督、1936年)由紀子
『検事とその妹』(渡辺邦男 監督、1937年)明子
『勝利の日まで』(成瀬巳喜男 監督、1945年)(冒頭の15分のみ現存、原はクレジットされているが出演場面を確認できないため、原節子作品リストに掲載されることがない幻の作品。)
『麗人』(渡辺邦男 監督、1946年)菊小路圭子
『青い山脈』(今井正 監督、1949年)島崎雪子
『続青い山脈』(今井正 監督、1949年)島崎雪子
- 34 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/27(Fri) 08:10
- 原 節子(1920年6月17日 - 2015年9月5日)は、日本の大女優。「永遠の処女」と呼ばれ、戦前から戦後にかけて活動し、日本映画の黄金時代を体現した。
初めて映画出演は15歳、昭和10年〈1935) 阿部豊監督日活映画「緑の地平線」。ゆかり役。
ゆかりの唄(佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲)はゆかりをうたったもの。
他に「白衣の佳人』『検事とその妹』『勝利の日まで』『麗人』など戦前戦後にかけて、「古賀作品」と関係の深い作品に多数出演している。、
- 35 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/27(Fri) 15:24
- >>34
ゆかりの唄
作詞:佐藤惣之助
作曲:古賀政男
歌 :ディック・ミネ (台詞;星玲子)
都のともしび たのしく燃ゆれど
わが胸は
露にむしばむ かよわき花
涙にかがやく 初恋も
あゝ短きは 乙女の命
あゝ傷つきぬわが胸は、真白きリラの花のごと、
一人さびしく夕月に、すすり泣きつつしのびつつ、
あわれ今宵も散りて行く、ああ美わしの花よ、
なれの名は乙女、はかなくも消え行く雪よ、
なれの名も乙女、紅そめし頬も、
みどりのくろ髪も、束の間の秋の嵐にちりゆく。
高嶺の白雲 ほのかになびけど
わが夢は
さびし浅間の煙の影
嘆けどうつつに 消えゆきて
あゝ短きは 乙女の命
1935日活映画『緑の地平線』の挿入歌。いずれも佐藤惣之助の詩、星玲子の朗読があり、日本最高のジャズシンガーの称号を持つディック・ミネが歌唱しました。戦後、藤山一郎も歌っている。
「緑の地平線」(佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲,楠木繁夫歌)とは前奏から対照的に、繊細な乙女の心情を描く物静かな名曲。
- 36 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 11:45
- 夕べ仄かに
作詞:島田芳文
作曲:古賀政男
歌唱:ディック・ミネ
(一)
夕べ仄かに 窓辺に立てば
山のかなたの 空の色
遠いあの日の 夢に似て
かいなき君の 偲ばれる
(二)
夕べ彩なす あかねの空よ
何故に思いを こがすやら
山の遠さよ 過ぎし日の
儚なき君の 想い出よ
(三)
夕べ仄かに またたく光
星になりたや 一つ星
黒い瞳に うつる影
誰故流す わが涙
これも昭和10年(1935)、日活映画「緑の地平線」の挿入歌です。松島詩子のもある。
- 37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 11:58
- 緑の地平線
作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男、唄:楠木繁夫
1 なぜか忘れぬ人ゆえに
涙かくして踊る夜は
濡れし瞳にすすり泣く
リラの花さえなつかしや
2 わざと気強くふりすてて
無理に注がして飲む酒も
霧の都の夜は更けて
夢もはかなく散りて行く
3 山のけむりを慕いつつ
いとし小鳩の声きけば
遠き前途(ゆくて)にほのぼのと
緑うれしや地平線
昭和10年(1935)、日活映画「緑の地平線」の主題歌です。
- 38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 12:34
- (参考)
横山美智子著「緑の地平線」朝日新聞社1935
絶版 図書館にあり。
- 39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 19:36
-
『検事とその妹』 惹句より
「検事とその妹」(1937年1月)は原節子の出世作「新しき土」(1937年2月)の直前の公開作品。宣伝チラシを入手した所、惹句には「新しき土により世界の舞台へ登場する節子。これは至純明眸可憐無比 原節子第一線への躍進篇」とあります。思いっきり原節子の話題性に飛びついた感がありますが狙いどおり、主題歌 「人生の並木路」とともにヒット作となります。
新しき土
ストーリーは泉鏡花の「滝の白糸」のバリエーションで、検事を目指し学業を続けた兄を助けるために苦労した妹の結婚が決まるが、なんとその結婚相手が犯罪に関わっており、検事の兄が拘引する、、というもの。
惹句には「熾烈を謳われる検事の兄が裁きの庭に見出したものはなんだったのだろう? 幼少より苦楽をともにし、誰よりも愛している妹の幸福を約束する若者であろうとは! 検事の胸に絶え間なく吹きつける嵐の音よ!」と煽りたてます。それで「♪泣くな妹よ 妹よ泣くな〜」なんですね。それでも最後は「♪生きて行こうよ希望に燃えて 愛の口笛高らかに この人生の並木路」と妹は兄を許し、婚約者を待ちます。戦前の日本ってこういう苦労もの、お涙頂戴ものが好きだったんでしょうか。。でも是非、見てみたいですね。フィルムが現存するという話は聞いた事がありませんが、、。
****
■「検事とその妹」は1956年に丹波哲郎と日比野恵子主演で再映画化されており、あらすじ等の詳細は下記を参照ください。<h ttp://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD24817/>
■ちあきなおみが「緑の地平線」を歌った映像があります。
曲紹介では岡譲二、小杉勇、星玲子出演と紹介されていますが、せっかくだから原節子の星玲子と写ったスチール写真も使って欲しかった、、。(スチール写真は22点現存)
↓
<h ttp://www.youtube.com/watch?v=AL1lixFc1C8>
「緑の地平線」あらすじ
⇒こうやって見ると随分、濃い話みたいですね。そしてデビュー間もない原節子はかなりの脇役なのでしょうか、あらすじには絡んでませんが、肺病のダンサー役で浅間山高原で恋人役の伊沢一郎と心中する、これまた濃い役所でした。前後篇とある大作なのでエピソードも多かったんでしょうか。
- 40 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 19:45
- 日活映画1937 渡辺邦男監督「検事とその妹」
原作 竹田敏彦「検事の妹」
- 41 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/28(Sat) 19:55
- 竹田敏彦「検事の妹」;大衆文学大系20 (講談社 1972.)
- 42 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/11/29(Sun) 00:07
- ☆入江プロ 「白衣(びゃくえ)の佳人」(監督;阿部 豊)1936 11/1月封切
挿入歌「泪の春」千早淑子(松島詩子)(佐藤惣之助作詞・古賀政男作曲) 11/3月テイチク
「月の横顔あの瞳 なんで忘りょう忘らりょう さびしうるわし黒髪に・・・」
A面の主題歌「白衣の佳人」デックミネ、のほうが、同じ佐藤惣之助作詞・古賀政男作曲ながら有名で、今でも唄われている。
「すみれ花咲く武蔵野に 君と相見しその日より 乙女心はうす月の・・・・」
この映画では、主人公の入江たか子の妹の由紀子役で、原 節子が出ている。
- 43 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/05(Sat) 10:09
- ☆日活「検事とその妹」1937(監督:渡辺邦男 原作:竹田敏彦)
『検事とその妹』(けんじとそのいもうと)は、竹田敏彦の小説『検事の妹』を原作とした日本の映画である。1937年(昭和12年)に日活で映画化され、ディック・ミネの歌う主題歌『人生の並木道』(作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男) がヒットした。1956年(昭和31年)には新東宝でリメイクされた。また1961年(昭和36年)11月28日には、フジテレビの『シャープ火曜劇場』でテレビドラマ化された。
あらすじは、「幼くして父母を失い、妹と二人で生きてきた矢島健作は念願の検事になることができた。妹の明子も柴野秀雄という男性との結婚が決まり、順風満帆の人生かに見えた。しかし、ある事件をきっかけに健作は柴野秀雄を検挙することになる・・・・」というものである。
キャスト
矢島健作:岡譲二
矢島明子:原節子
柴野秀雄:伊沢一郎
小林重四郎
高木永二
広瀬恒美
星玲子
スタッフ
監督:渡辺邦男
原作:竹田敏彦
脚本:荒巻芳郎・玉川映二
撮影:渡辺孝
1956年版
キャスト
矢島健作:丹波哲郎
矢島明子:日比野恵子
秋本静江:筑紫あけみ
秋本亮一:北原隆
芝野秀雄:天知茂
芝野貞雄:中村彰
前田民蔵:高村洋三
押本:江川宇礼雄
上田:北沢彪
上田夫人:徳大寺君枝
堀川署長:高松政雄
阿部事務官:御木本伸介
橋本医師:三原純
橋本夫人:万代裕子
中本敏江:宮田文子
お春:真山くみ子
源助:武村新
ヤエ:藤村昌子
裁判長:高田稔
- 44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/05(Sat) 10:49
- 日活映画1937「検事とその妹」は、昭和10年に執筆しました竹田敏彦の小説「検事の妹」を原作とした作品で、
1937年(昭和12年)に日活で、のちリメイクで1956年(昭和31年)に新東宝で製作された。
1937年オリジナル版で、岡譲二、原節子が主演されております。
他に星玲子,伊沢一郎
監督:渡辺邦男
映画【検事とその妹】
矢島健作(岡譲二)は裁判所の検事をしております。その妹の矢島明子(原節子)、
このふたりは幼い頃に両親を失いまして、お互いかばい合いながら東京に出て来ました。
そして妹はお兄さんに勉強させる為、苦労に苦労を重ねましたが必死に働いたそのお陰で、
矢島健作は裁判所の検事になったのです。
そして、その妹にも縁談のお話が持ち上がりました。
で、故郷の町役場に勤めている芝野秀雄、土木課の係長なのです。
これで妹もやっと幸せになったかと思うと兄の健作は嬉しかった。
折しも泥棒と傷害の疑いで、ひとりのバーのホステスが逮捕されました。
何故そのような事をやったのか、尋問しても言いません。
その裁判を担当しつつ検事でもある矢島健作はある日、妹に関係した事件に愕然とします。
故郷の町で殺人未遂事件が起こったのです。
その事件の被害者を調べてみたら、県の土木工事に汚職が見つかり、
それに妹の婚約者の芝野秀雄が大きく関わっているのです。
検事である兄の健作は涙を飲んで、妹の婚約者を拘置します。
その頃、窃盗傷害の疑いで逮捕したバーのホステスさんが、
「今まで隠しておりましたけれど、証人として弟を法廷へ呼んで下さい。」と言う。
そのホステスさんの弟が初めて証言いたします。
「私と姉は幼い頃から両親を失い苦労して頑張って来た。
姉は私の学費を稼ぐためバーのホステスさんになったのです。ところが私が交通事故を起こしまして、
その治療費の捻出に思い悩んでいる時に、
ひとりのお客さんがお金を出してやるから言う事を聞けと言って来たのです。・・・ナイフで脅かされたのです。それに抵抗して私の姉はその嫌な客を傷付けたのです。
」。
これを聞きまして検事である健作は心に思うのです。
自分達と同じような境遇で、二人仲良く力を合わせてがんばって来たのかと――。
姉弟愛からこの犯罪が生まれたのかと。
その事情は分かるとしても、法は法で同情のあまり法を曲げる事は出来ない、
検事は有罪の求刑をしました。・・・
やがて判決がでました。
今ではこの程度の傷害窃盗事件ではニュースにもならない時代になってしまいました。
また、この時代は今とは違ってまだ日本が貧しかった時代です。
教育の機会均等ができたのは戦後も24年からでした。
今のように物の有り余る「飽食の時代」ではありませんでした。
昔は義務教育は小学校までで、12歳で人生が決まってしまったのでした。
小説「二十四の瞳」に描かれてるように、昔はどんなに優秀でも、勉強したくても、貧しさから小学校卒業を待たず「奉公」にだされる・・、
そんなことは当たり前だったのです。
この主題歌「人生の並木路」(佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲)(テイチク1200)を20代の若きディック・ミネが歌っているのですが、
このようなお話を、時代背景を知ったうえで聞くとまた違った味わいを受けると思います。
- 45 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/05(Sat) 11:05
- 検事とその妹
岡譲二と原節子
h ttp://www.wikiwand.com/ja/%E6%A4%9C%E4%BA%8B%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%A6%B9
- 46 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/06(Sun) 00:04
- 「人生の並木路」(佐藤惣之助作詩,古賀政男作曲、ディックミネ)
もはや昭和は遠くなりにけり。昭和が平成に変わった頃、『人生の苦悩』を歌った歌の特集があったが、内容は『神田川』などだった。“四畳半フォーク”が゛“人生の苦悩”じゃ、世も末だなと寂しくなりました。
『人生の並木路』は、昭和12年(1937)1月、日活映画.渡辺邦男監督「検事とその妹」(竹田敏彦原作 「検事の妹」)の主題歌です。
日本はいつの間にか豊かになりましたが、長く貧しい時代が続きました。昭和戦前、日本がまだ草深い貧しかった時代、幼くして両親を失った兄と妹が支え合って生きていく兄弟の絆を歌った名曲です。
まだ20代の若きディック・ミネが歌う原曲(テイチク1200)。この歌を聴くと詩の世界に引き込まれそしてなぜか自然に涙が溢れ出てしまう。
昭和の歴史が生んだ歴史に残る究極の名曲といえるでしょう。是非歌い継いでいってほしいです。
今は昔の人から言えばハッピーな時代ではないでしょうか。
昔は昭和戦前まで、貧しさゆえに子供を小学校卒業を待たず奉公にだす、そんな時代であったことでしょう。このころの歌には、優しさと温かさがあると思います。
日本が豊かになるにつれ、こうした優しさ、温かさが、だんだん失われてゆくのは大変残念なことです。
家族の絆や心の豊かさは、今の日本よりも至る所にあふれていたでしょう。
支え合って真面目に生きてゆく真摯な兄と妹の姿。
そこに嘘・偽りが無い、だから聴いていて思わず涙が溢れるのでしょう。
どんなに苦しくとも貧しくとも、まじめに生きていればきっといいことがある。
この歌は、日本人が忘れかけていたことを思い出させてくれます。
「人生の並木路」は、味わえば味わうほど、聴けば聴くほど深みのある、それぞれの人生に重ね合わさるすばらしい歌です。まだテレビも無かった昭和戦前から戦後にかけて、「日本映画黄金時代」で、どんな小さな街にも、小さな映画館があって、こうした映画に浸れた、貧しくとも心豊かな時代だったでしょう。
映画「検事とその妹」は、その昔、公の支援も無かった貧しい時代、・・幼くして自ら人生を切拓くべく世に出ていく、兄と妹の青春の葛藤の姿と言えるでしょう。その詩は「簡潔にして適切」、もう今ではけっしてできない誌です。
「佐藤惣之助」という稀有な詩人であり作詞家によって、そして自らも故郷喪失体験を持つ古賀政男という第一級の作曲家が、楽譜を大粒の涙で濡らしながら生れた究極の名曲と言えます。
心をこめて一所懸命に歌う、若きディック・ミネの『人生の並木路』、その3分には、そっと寄り添い包みこむ温かさと優しさが溢れている。
・詩人・佐藤惣之助と四季の卓子(たくし=テーブル)
h ttp://blogs.yahoo.co.jp/hanakoamemiya/37942741.html
- 47 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/06(Sun) 00:08
- 昔、日本が農村主体のまだ貧しかった時代、たいてい貧乏人の子だくさんでした。兄は弟や妹を一身に面倒見る、それが当たり前だったそうです。
「飽食の時代」といわれる今の世では、絶対に書けない。
詩人・佐藤惣之助は、「兄弟の絆」というものを短い言葉で簡潔に歌い上げています。現代にはありえないすばらしい歌詞だと思います。
「人生の並木路」はなんといっても昭和12年「オリジナル原盤」で聞かなければ味わえない。若きディックミネが歌うオリジナル版は、まさに悲壮感漂う名曲です。
なお、もうひとつ『聖処女(きよおとめ)の唄』(佐藤惣之助作詩、古賀政男作曲、藤山一郎歌)は同挿入歌です。
以前、NHK教育テレビの『大希林』という番組で、「樹木希林」さんが、なんか「作詞」の講義をしていて、何回試みてもどうしても長くなってしまって、何言ってるんだか良くわからないと。
そして『簡潔で、適切で、これを超えるものはない』として、樹木希林さんが出した「最高の詩」それが何と『人生の並木路』でした。
別に歌番組でも、まして「古賀メロディー」番組でもなかったのですが、・・泣くな妹よ 妹よ泣くな・・という詩とともにこの曲が流れた。
古賀政男自らも、7歳にして一家で貧しい故郷を捨てて朝鮮に渡り、17歳まで朝鮮で過ごした。
古賀政男は、『詩はお姉さん、曲は弟』と詩を大切にした人で、この佐藤惣之助の詩に触れ「大粒の涙で五線紙を濡らしながら」作曲したといわれます。
- 48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/07(Mon) 22:11
-
人生の並木路
(佐藤惣之助 作詞、古賀政男 作曲 )
1.泣くな妹よ 妹よ泣くな
泣けば幼い二人して
故郷を捨てた甲斐がない
2.遠いさびしい日暮れの路で
泣いて叱った兄さんの
涙の声を忘れたか
3.雪も降れ触れ 夜路のはても
やがて輝くあけぼのに
わが世の春はきっと来る
4.生きて行こうよ 希望に燃えて
愛の口笛高らかに
この人生の並木路
CD『古賀政男生誕100年記念 SP原盤による古賀政男名曲集(上・
下)』 テイチクTECE 24459,25460
この歌はデイックミネが歌ったものだが、普通戦後30〜40年代ごろに歌っているのは
オリジナルのものとはだいぶ違っている。
若きディックミネの歌う 昭和12年オリジナル(テイチク1200)は悲壮感漂うものでいい!!。
- 49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/17(Thu) 23:56
- >>30-31
訂正
・松竹1931 「天国に結ぶ恋」
主題歌 「天国に結ぶ恋」(柳水把(西條八十)作詞、林純平(松平信博)作曲)
歌 徳山l(とくやまたまき)、四家文子
・松竹1932 「銀座の柳」
主題歌 銀座の柳(西條八十作詞、中山晋平作曲)歌:四家文子
- 50 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/28(Mon) 13:39
- >>46-48
人生の並木路
雪も降れ降れ 夜路のはても
やがてかがやく あけぼのに
わが世の春は きっと来る
3番目の詞と4番目の
生きて行こうよ 希望に燃えて
愛の口笛 高らかに
この人生の 並木路
〜この詞に救われる思いがします。
だれもがそう励まされて人生のたどって来た道すがら、人という物は道の末にあると思う我が世の春を、今も夢見て歩くようです。
厳しい世は世の中や出逢う人々が辛くあたり意地悪をするわけではないのですね。
『世の総ての厳しさこそ、幸福の手がかり』
と、く二人の背にやがては登る太陽の暖かさに励まされて我が人生の並木道を行く姿の中に「常楽我浄」があると聖者は説いた。すなわち・・・
諸行無常 是生滅法 消滅滅己 寂滅為楽
『常楽我浄偈』(じょうらくがじょうげ)として世の人々の火灯りとして智慧の灯りを点されていますね。
この歌を聞くとき何時も、このように思うのですよ。
これは、私の心の師「盲目の賢者」様から教え諭された事です。
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